自社のWEBサイトから集客を行うには、検索結果の上位に表示させることが重要です。とはいえ、コンテンツはアップすれば自然に上位表示されるというものではありません。より効率的に運用を行うには、SEOが効果的です。
この記事では
- SEOライティングについて
- 具体的な書き方
- ポイントや注意点
について解説していきます。
この記事を読むことで、SEOについて理解し、ライティングの方法が分かります。すると自社でコンテンツマーケティングを行えるようになるでしょう。
コンテンツマーケティングに力を入れたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
SEOライティングとは
SEOライティングとは、検索結果の上位に表示されることを目的とした手法のことです。そもそもSEOとは「Search Engine Optimization」の略で、「検索エンジン最適化」と訳されます。つまり、検索エンジンを意識してコンテンツを書いていく手法がSEOライティングです。
昨今ではWEBサイトを使った集客に注目が集まり、多くの企業が力を入れてマーケティングに取り組んでいます。そのため、競合サイトよりも上位に表示されるには、仕組みについて理解することが大切です。
SEOライティングの書き方
ライティングを行う際は、5つのステップで進めていきます。
- メインキーワードを決める
- ユーザーニーズを調査する
- ゴールを決める
- タイトルや見出しを作成する
- コンテンツを作成する
このような流れで書いていくことにより、手戻りが少なく効果も期待できるでしょう。ここからは、それぞれのステップについて解説していきます。
メインキーワードを決める
はじめに、メインキーワードを決めましょう。メインキーワードとは、コンテンツの中で最も軸となるキーワードのことです。
例えば、格安SIMに関するコンテンツを作るなら、「格安SIM」がキーワードとなります。他にも、ポケットWi-Fiを紹介するコンテンツを制作するなら、「ポケットWi-Fi」がメインキーワードとなるでしょう。
このように、メインキーワードを決めることで、テーマをある程度定めることが可能です。コンテンツがぶれないためにも、初めに決めておくと書きやすくなります。
ユーザーニーズを調査する
メインキーワードが決まったら、ユーザーニーズを調査します。ライティングにおけるユーザーニーズとは、メインキーワードに対して抱かれるユーザーのニーズを意味しています。
出典:ラッコキーワード
例えば、ラッコキーワードというツールを用いて「格安SIM」と検索すると画像のように表示されます。これは、メインキーワードに対して、他にどのようなキーワードと組み合わせて検索されているかが示されるものです。
キーワード | ユーザーニーズ |
格安sim 比較 | 格安SIMを比較して違いを知りたい |
格安sim キャンペーン | 格安SIMのお得なキャンペーンを知りたい |
格安simとは | 格安SIMとは何か知りたい |
さらに、他のキーワードと組み合わせることによって、ユーザーニーズが見えてきます。こうした調査により、メインキーワードに対してどんなニーズがあるのか、それをテーマにするにはどんなキーワードと組み合わせるべきなのか考えていきます。ここで組み合わせるキーワードのことを、「サブキーワード」と言います。
ゴールを決める
ユーザーニーズやサブキーワードが決まったら、コンテンツのゴールを決めましょう。ゴールはWEBサイトのKPIと言ってもいいでしょう。最終的にユーザーがどのような状態になっているのか、どのようなアクションを取ってもらいたいのかを考えていきます。
もし格安SIMに関する情報を発信するメディアであれば、「ユーザーが最適な格安SIMを選んで申し込む」といったゴールを設定できるでしょう。また、自社商品を販売しているなら、「商品のメリットを理解し、申し込む」といったゴールを設定します。
タイトルや見出しを作成する
コンテンツの概要が決まったら、タイトルや見出しを作成していきましょう。これは構成案とも言われ、コンテンツを作る際の設計図になります。構成案を作っておくと、本文執筆がスムーズになり、軸がぶれることがないので、最終的に制作スピードは速くなります。
タイトルを決める際のポイントは、ユーザーを惹きつけることです。検索結果に表示される際、ユーザーがコンテンツを読むかどうかはタイトルによって判断します。そのため、タイトルにはコンテンツの概要を盛り込みましょう。
また、各見出しには適宜メインキーワードやサブキーワードを盛り込んでいきます。無理に全て入れる必要はありません。しかし、キーワードが入っているほうが検索エンジンにコンテンツを見つけてもらいやすくなります。
コンテンツを作成する
タイトルや見出しを作成したら、コンテンツを作成していきましょう。コンテンツにも適宜キーワードを加えると、よりユーザーニーズに沿った内容となります。
そしてテキストを作成する際は、PREP法を意識して作ると分かりやすくなります。
- Point …結論
- Reason…理由
- Example…具体例
- Point…結論
PREP法とは上記の頭文字を取って名付けられた方法で、結論、理由、具体例、結論の順で記載していきます。この方法では結論ファーストで書き始め、理由と具体例で主張を補強し、最後にもう一度結論を述べるという流れで記載します。この流れで書くことで、よりユーザーに伝わりやすくなります。
完成したテキストは、見直しを行います。誤字脱字はないか、内容に誤りはないかチェックしてからアップしましょう。
SEOライティングのポイント
SEOライティングを行う際は、4つのポイントを意識しましょう。
- 検索意図を意識する
- 簡潔な見出しにする
- 独自性を盛り込む
- 専門性を加える
これらのポイントを取り入れることで、より検索順位の上位に表示されやすくなります。ここからは、それぞれのポイントについて解説していきます。
検索意図を意識する
ライティングでは検索意図を意識しましょう。「ユーザーニーズを調査する」の見出しでも触れましたが、ユーザーの検索意図に沿っていないと、せっかく流入されても離脱されてしまう可能性があります。
そこで検索意図に沿ったコンテンツにするために、以下2つの方法を取り入れてコンテンツを制作するといいでしょう。
①関連キーワードを調べる
関連キーワードを調べることで、ユーザーの検索意図を掴みやすくなります。関連キーワードとは、メインキーワードについて、ユーザーが再検索した際に利用したキーワードのことを意味します。
これは検索結果の最下部に表示され、初めに入力したキーワードの組み合わせでは納得いかなかった際に利用されたと考えられます。関連キーワードを調べることで、現在上がっているコンテンツでは解決できていない悩みを見つけることができるのです。
②知恵袋で調査する
ヤフー知恵袋を使って調査する方法も有効です。ユーザーの悩みがダイレクトに書かれているので、悩みを見つけやすいのが特徴です。1人のユーザーの悩みは、他のユーザーにも当てはまる場合があるので、可能な場合は盛り込んでおくといいでしょう。
簡潔な見出しにする
見出しは簡潔にしましょう。見出しはコンテンツの全体像を把握するのに必要な要素です。そのため、もし見出しが長くなっていたり、伝わりにくかったりしてしまうと、ユーザーはコンテンツがどんな内容なのか把握できません。
すると集中力が途切れてしまい、離脱されてしまう可能性があります。より多くのユーザーに読んでもらうためにも、程よい長さで分かりやすい見出しにすることが大切になります。
独自性を盛り込む
コンテンツには独自性を盛り込むようにしましょう。競合サイトと同じような内容になっていると、差がつかなくなってしまい、優位性を保持できません。オリジナリティがあるからこそ、自社サイトの存在価値が見出され、より説得力のあるコンテンツになるのです。
専門性を加える
コンテンツには専門性を加えましょう。専門性があることで、コンテンツの主張に説得力が高まります。そこで、自社ならではのノウハウや、その分野で販売を行っているからこそ知っているテクニックなどを伝えると、ユーザーにとって役立つ情報となります。
また、専門家に監修してもらい、専門家の公式ページのリンクなどを貼るのも効果的です。検索エンジンはコンテンツの専門性を高く評価しているので、コンテンツの評価も高まる可能性があります。
SEOライティングの注意点
ライティングにおける注意点は4つあります。
- 結論ファーストで書く
- コピペはしない
- 表記ゆれを起こさない
- テーマは1つだけにする
注意点について知ることで、ユーザーの離脱率を下げたり、検索エンジンからの評価を高めたりすることができます。必ずチェックしておきましょう。
結論ファーストで書く
コンテンツは結論を先に述べるように書き進めていきましょう。最近では情報伝達のスピードが徐々に速くなり、ユーザーは自然とリアクションが返ってくるまでに待てる時間が短くなっています。中にはWEBサイトの読み込みが長く、途中で離脱したことのある人もいるのではないでしょうか。
コンテンツも同じように、結論が分からないと離脱されてしまいます。ユーザーの滞在時間を長くするためにも、PREP法を意識してテキストを作成しましょう。
コピペはしない
コピペでコンテンツを作成しないよう注意しましょう。他社サイトの文章を勝手にコピペするのはモラル面でも良くありませんが、検索エンジンからの評価が下がるという点でも問題があります。
コピペをしてしまうと、検索エンジンが他のサイトからテキストを引用していると認識します。するとコンテンツの評価が下がるばかりでなく、サイト自体の評価も下がりかねません。長期的にWEBサイトを運営していくためにも、コピペは避けましょう。
表記ゆれを起こさない
コンテンツでは表記ゆれを起こさないようにしましょう。表記ゆれとはある言葉の意味に対して、「申し込み」や「申込み」「申込」などと複数の表記が存在している状態のことです。
特に、複数のメンバーでコンテンツを作成していると表記ゆれが起こりやすくなります。表記ゆれを避けるには、執筆ルールを設けて共有するのがベストです。立ち上げから完璧を目指す必要はありませんが、徐々に表記ゆれがなくなるよう、ルールを追加しながら運営していきましょう。
テーマは1つだけにする
コンテンツに盛り込むテーマは1つに絞りましょう。テーマが複数存在すると、主張が弱くなり、ユーザーに伝わりにくくなってしまいます。また、ユーザーニーズから外れた見出しも存在するようになり、ユーザーが離脱率する原因にもなるでしょう。できるだけ多くのユーザーに満足してもらうためにも、テーマは1つに絞ることが大切です。
まとめ
この記事では、SEOライティングについて解説していきました。昨今では多くの企業がWEBサイトに力を入れています。中でも、コンテンツマーケティングでは検索エンジンからの評価を意識した書き方がポイントとなります。
これからライティングを行う方は、今回ご紹介した方法を取り入れてみてください。すぐには完璧に取り入れることは難しいかもしれません。しかし、少しずつ積み上げていくことで、徐々に結果を出すことができます。ぜひ挑戦してみてくださいね。