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ローカルSEOの効果的な対策方法とは?SEO・MEOとの違いや特徴を解説

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ローカルSEOは、特定の都市や地域、近くにいるユーザーの検索結果を向上させるのに役立つマ-ケティング手法です。

Googleは2021年11月30日〜12月8日にローカルSEOのアップデートを実施したことを、Twitter上で12月17日に発表しました。

これにより、アップデート展開完了後から検索順位に変動がみられました。

今回のアップデートではより近接性にフォーカスしており、正しいMEOを実施することで短期間で効果的な集客が見込めます。

今回は、ローカルSEOについて

「店舗集客がうまくいっていない」

「ローカルSEOがよく分からない」

と言った方に向けて、特徴や対策方法などを分かりやすく紹介します。

ローカルSEOとは

ローカルSEOは特定の地域などに特化しており、ローカル検索やマップ検索の結果に上位表示されるよう最適化を行う施策です。ユーザーが「地域名+キーワード」などの固有のクエリを入力したときに検索エンジンに表示されます。

なかでも、飲食店や不動産、美容院など店舗型ビジネスに高い効果を発揮します。

例えばGoogleで「近くのカフェ」と検索するとGoogleマップ上に上位3店舗が表示されます。また表示された3店舗はマップ上で目立つように赤いチェックポイントで記されます。Googleマップで上位3店舗に表示されることは、食べログやホットペッパーといったWebサイトよりも高い集客力を発揮するケースも多くあります。

そのため、特定の地域の可視性を最大化することを目標として実施している企業が多いです。

SEOとの違い

SEOとはSearch Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略称であり、Google検索で上位表示を目的とした施策です。SEOは標準的なランキングに基づいており、特定の地域などの限定的なキーワードの対策ではありません。

MEOとの違い

海外でローカルSEOと呼ばれているものが、MEOです。MEOは日本固有の呼称であり、海外と日本での呼び名が異なるだけで同様の意味を持ちます。

MEOとは、Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)の略称であり、集客対策として有効です。

ローカルSEOの表示種類

ローカルSEOの表示種類は大きく分けて、ローカルパックとナレッジパネルの2種類です。

ローカルパックやナレッジパネルの検索結果は、ビジネスのWebサイトだけでなくGoogleビジネスプロフィールの内容に基づいて表示されます。そのため、GoogleビジネスプロフィールはローカルSEOに不可欠であり、詳細かつ正確に設定をし特定の都市や地域などで上位表示されるように最適化する必要があります。

※2021年11月、GoogleマイビジネスはGoogleビジネスプロフィールに名称を変更しています。

通常のローカルパック

通常のローカルパックは、「地域名+キーワード」と言ったローカル検索の検索結果ページ(SERP)の上部に表示されます。表示されるローカル情報は3件です。

この上位3店舗に表示されることは、ローカルビジネスにとって非常に有益です。上位3店舗に表示されることで多くのユーザーの目に留まり、集客はもちろん売上や利益の増加につながる可能性が高いと言えるでしょう。

検索する業種によってさまざまですが、ローカルパックでは主に以下の内容が表示されます。

・ビジネス名

・星評価(口コミ評価)

・口コミ数

・業種

・所在地

・営業時間

・電話番号

・予約リンク

・Webサイトリンク

・ルート・乗換リンク

ローカルスナックパック

ローカルスナックパックは、娯楽、飲食などのサービスを検索したときに表示されます。通常のローカルパックで表示されていた予約情報やWebサイト、ルートなどのリンクの代わりに、料理や店内などの写真が表示されるため店舗の雰囲気が伝わりやすくなります。

ローカルスナックパックでは、主に以下の内容が表示されます。

・ビジネス名

・星評価(口コミ評価)

・口コミ数

・業種

・所在地

・営業時間

ローカルABCパック

ローカルABCパックは、星評価や口コミなどの表示がされません。「地域名+キーワード」で検索した際に口コミに左右されにくいコンビニや銀行、ガソリンスタンドなどのビジネスが表示されます。

ローカルABCパックでは、主に以下の内容が表示されます。

・ビジネス名

・業種

・所在地

・電話番号

・Webサイトリンク

・ルート・乗換リンク

・営業時間

ナレッジパネル

上記の画像にある画面右側は「トモガラ」をキーワードで検索したナレッジパネルです。

Webサイトを見なくても、ローカルパック同様にローカル情報の概要が分かりやすく表示されます。

検索方法はローカルパックと異なり、ナレッジパネルでは店舗名や企業名などで検索し、地域名をキーワードに含みません。

ナレッジパネルでは、主に以下の内容が表示されます。

・ビジネス名

・業種

・所在地

・営業時間

・電話番号

・星評価(口コミ評価)

・口コミ数

・Webサイトリンク

・ルート・乗換リンク

・保存リンク

・説明文

ローカルSEOのメリット

店舗型ビジネスをしている場合や、地域密着で事業をしている場合におすすめのローカルSEO。Googleでは、1日に10億回以上購買による検索が行われており、Googleマップ上での「近くの買い物」検索は、世界で前年比約2倍以上の結果が出ています。

見込み顧客が関連するローカル検索の上位に表示されることで、集客はもちろんWebサイトへアクセスする可能性を高めることもできます。

出典:Google「2022年リテールマーケティングガイド

低コストで対策が可能

Webマーケティングの分野ではさまざまな手法がありますが、ローカルSEOは最もハードルが低く低コストで実施できると言っても過言ではありません。

ローカルSEOに必要不可欠なGoogleビジネスプロフィールの運用は無料で行えます。地域を限定することで競合を減らすことでき、入力するローカル情報の精度を高めることで、ローカルSEOの上位にランクインする可能性も高くなります。また、SEOよりも難易度が下がり、集客効果も見込めるため費用対効果の高い施策であると言えるでしょう。

集客が見込める

ただ集客が見込めるのではなく、ニーズがあり今すぐ来店されるようなユーザーからの集客を見込めます。

ローカルビジネスの検索結果は基本的に地域名が入った検索キーワードしか表示されません。そのため、ユーザーの検索意図として位置情報がひもづくものが検索結果として表示されます。その地域にいるニーズの高いユーザーがピンポイントで閲覧し、地元やその近くで サービスを受けたいなどの需要があるビジネスとして表示させることで高い集客力を発揮できます。

認知度を高めやすい

MEOを実施することで、対象となる地域の見込み客に対して自社や自店舗の名前が検索結果に表示されます。

そのため、Webサイトにクリックしたり問い合わせをする以外にも非常に多くのユーザーの目に留まりやすくなります。問い合わせやホームページにアクセスを集めることはもちろん、その他のユーザーにも表示されるので地域における認知度の向上にも効果が期待できます。

信頼度の向上

口コミを増やしていく事が必要ですが、質の高い口コミかつ評価の高い口コミを維持することで着実にユーザーからの信頼度が向上します。星評価はGoogleマップにも表示されるため、高い評価は検索結果ページからのクリック率を向上させることができます。

また、ローカルSEOを効果的に実施するためにも、誠意をもってレビューなどの返信をする事が大切です。レビューは、顧客とコミュニケーションを取ることができる方法の1つです。肯定的、否定的な内容を問わず、ユーザーに寄り添った返信を心がけることで、Googleの考えるユーザーファーストと方向性が一致します。また、否定的なレビューについても、説明による適切な対応をすることで、ネガティブな状況をポジティブに転換することで顧客との信頼関係を築く切り口としても大切です。

Googleが行った日本を含め世界16ヵ国の調査では、消費者の約40%以上が購入する予定の商品やサービスを情報やレビュー記事で探すという結果が出ています。多くのユーザーが問い合わせや来店する前の検討段階で、口コミの内容や評価をチェックするため質の高い口コミを集めることで、着実に信頼度がアップしていくと言えるでしょう。

ホームページ集客との相乗効果が期待できる

MEOを実施することで、ホームページからの集客数を底上げできる可能性を秘めています。

業種にもよりますが、MEOを実施することで月間アクセス数が増加している企業ケースもあります。なおかつ、アクセス数に貢献しているユーザーは地域名検索で地元のお店や会社を探しているユーザーのため、質の高いユーザーである可能性が非常に高い可能性があります。

質の高いユーザーをホームページに誘導をすることができるので、ホームページ集客の1つの切り口としてもMEOは効果的と言えるでしょう。

ローカルSEOの対策方法

Googleマップで上位表示に重要な要因は、関連性と距離と知名度です。

1つの要素だけでなく、3つの要素すべてが重要です。そのためGoogleビジネスプロフィールに登録すると追加でビジネス情報も登録できるため、登録できる情報はすべて詳細に入力するようにしましょう。

Googleビジネスプロフィールにより詳細な情報を登録することで、Googleがそのビジネスに対してより理解しやすくなります。情報量が多いだけで上位表示されるわけではありませんが、Googleがより理解しやすくなると言った点でも、Googleビジネスプロフィールの情報が具体的なほど適切なクエリでも関連性を判断しやすくなります。

関連性

関連性とは、ユーザーが知りたい情報とGoogleビジネスプロフィールの内容が一致しているかどうかがポイントになります。

例えば、渋谷+カフェと検索したときに、Googleマップに出てきてほしいのはどんなお店ですか?ほとんどのユーザーは渋谷にあって、自分が今いるところから近いカフェがヒットしてほしいと思うのではないでしょうか。

渋谷カフェと検索しているのにも関わらず、ホテルやアパレル店舗が表示されたらユーザーは困惑してしまいます。そのため、より詳細なビジネス情報を掲載することで、検索キーワードとローカルビジネスとの関連性を高めることが大切です。

距離

距離とは、検索しているユーザーとそのローカルビジネスとの物理的距離を指します。

例えば、ユーザーが何かを探しているときに「近くのカフェ」だけや、「レストランやカフェ」だけで検索する方も多いです。そのため、検索ユーザーの現在地との物理的な距離も重要になり、基本的に近いところが優先される傾向にあります。

しかし、現在は渋谷にいても東京駅や赤坂など明らかな地名を明示的に示した検索であれば現在地からの距離はさほど関係ありません。

そのため地名検索は、指定した場所から近い所をランキング要因として加味されます。

また距離の重要度も業種によって変わってきます。例えばカフェやレストランなどは現在地から近ければ近いほど良いですが、サービス範囲が広い水回り修理やカギ修理などは100M離れていてもさほど影響は受けません。そのため業種によって距離の重要度は異なり、サービス範囲が広い業種に関しては距離の重要度は下がると言えるでしょう。

知名度

世間一般での知名度や有名度も重要です。CMや雑誌、インターネット上やSNSで話題になっているなど、世間的に有名で知名度のあるローカルビジネスなのかなども1つの判断基準として設けられています。

例えば、ハンバーガーと検索したときに個人経営のハンバーガー屋とマクドナルドがあった場合、マクドナルドが上位表示されます。しかし、距離が個人経営のハンバーガー屋のほうが近かった場合は検索順位が変動する可能性もあり、ローカルSEOではすべての要素を組み合わせて最適な情報を表示します。

またWeb上での知名度は、質の高い口コミや、口コミ内容なども重要になっています。また知名度は口コミやレビューだけでなく、Cookieで集められた実際の人の流れなど総合的な要素なども加味されます。

正確なNAP情報

NAP情報とは、Name(名前)・Address(住所)・Phone number(電話番号)の3つを指します。ローカルSEOにおいてNAPの情報は重要な要素です。

Googleは登録されているNAP情報やユーザーの位置情報などをもとに関連性の高いページを表示します。ローカルSEOの最新アルゴリズムでは、一貫したNAPが重要であるとしています。そのため正確かつ統一したNAP情報を掲載することが大切と言えるでしょう。

まとめ

今回は、2021年11月にアップデートされたローカルSEOについて紹介しました。

ローカルSEOは、特定の地域の検索結果ページで上位表示されるのに役立ちます。ローカル検索で上位表示されることでユーザーの目に留まりやすく、訴求力を高めることが可能です。そのため、ユーザーの近くの飲食店や不動産、美容院など、ローカルの顧客にサービスを提供するビジネスにとって、広範なWeb検索よりも効果的であると言えるでしょう。

ローカルSEOとSEOは、それぞれが相互作用していますが異なる独自の戦略が必要です。個人でもできる手法であるローカルSEOですが、「なかなか効果が出ない」「運用を持続出来ない」と悩みを抱えている場合にはトモガラにご相談ください。

トモガラは、システム開発からサイト制作まで下請けに特化したWeb制作のスペシャリスト集団です。Web以外にもパンフレット制作や動画撮影も対応可能で、クライアントが求める成果物に柔軟に対応します。代理店様や製作会社様からの依頼や、元請けとしてクライアント様からの直接発注など、幅広く対応しております。さまざまなニーズを持つお客様のお役に立てるよう、「期待を超えるクオリティ」でご提案いたします。

この記事の監修者

倉永豊光

株式会社トモガラ代表取締役社長。WEBサイト制作の上場会社で営業職を経験後、外資系のスタートアップ広告代理店にてWEBコンサルティングに従事。その後ベンチャー企業の新規事業立ち上げを責任者として2社経験し独立。得意領域はWEBマーケティング全般とWEBサイト制作。 今までWEBサイト制作に携わった数は大手、上場企業、官公庁含めて累計1,000件以上。

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