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GA4のセッションとは?UU・PVとの違いや確認方法を徹底解説

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GA4(Googleアナリティクス4)のアクセス解析を行う上で絶対に知っておきたい「セッション数」。初めてGA4に触れる人にとっては、UU(ユニークユーザー)やPV(ページビュー)との違いは何なのか、また、どのように確認すればいいのか分からずに迷うことでしょう。

そこで本記事では、

・セッションとは何か

・セッションが切り替わるルール

・GA4でセッションを確認する方法

・セッションを増やすための戦略

について解説します。これからGA4を用いてWebサイトのアクセス分析を行う方はぜひ参考にしてください。

セッションとは

セッションとは、一定の期間内にWebサイトの訪問から離脱までの一連の流れがどれだけ行われたかを計測したものです。訪問数のボリュームを分析でき、サイトの再訪率やリピーターの割合を調べるのに役立ちます。

ユーザーがWebサイトの「ページA」に訪問した場合、1セッションとカウントされます。もし、このユーザーがWebサイトから離脱することなく、続けて「ページB」と「ページC」を見たとしても、セッション数は変わらず1のままです。

一方、このユーザーが1日に2回Webサイトを訪問した場合、セッション数は2としてカウントされる仕組みになっています。

セッションと似た指標に「UU」と「PV」があります。セッションについて詳しく知るために、それぞれの違いについても見ておきましょう。

セッションとUUの違い

セッションとUUはどちらもWebサイトに訪問した人をカウントする指標ですが、訪問数を計測するセッションとユーザー数を計測するUUとでは、何に注目してカウントするのかに大きな違いがあります。

UU(ユニークユーザー)とは、一定期間内にWebサイトに訪問したユーザーの合計を表したものです。あるユーザーがWebサイトに訪問すれば、1としてカウントされます。

Webサイトに訪れた人数そのものをカウントするため、日をまたいで訪問してもカウントは1のままなのが特徴。つまり、1ユーザーが朝10時にページAを見て、夜22時にページBを見たとしても、UUならカウントは1のままになります。(この場合、セッションならカウント2です)

UU数ユーザーが一定期間内に何度Webサイトに訪問しても、カウントは1のまま
セッション数ユーザーが一定期間内に、複数回Webサイトに訪れた場合は、その回数だけカウントされる

 

セッションとPVの違い

PV(ページビュー)とは、一定期間内にWebサイトのページが表示された回数を表す指標のことです。単純にどれだけページが見られたかを確認するための指標で、ユーザーの訪問数を知るのが目的であるセッションとはカウントする対象が異なります。

例えば、あるユーザーが一定期間内にWebサイトの「ページA」を訪問し、その後すぐに「ページB」と「ページC」も見た場合、セッション数は1とカウントされます。一方、表示したページは3ページなので、PV数は3とカウントされるのが特徴です。

PV数一定期間内に、Webサイトのページが何回表示されたのかをカウントする
セッション数Webサイトの訪問数に対してカウントをする

セッションが切り替わるルール

セッションが切り替わるタイミングとしてWebサイトからの離脱が挙げられますが、実は、Webサイトからの離脱以外にも、セッションが切り替わるタイミングが3つ設けられています。

参考:Googleアナリティクス ヘルプ

・30分以上操作が行われなかった場合

・閲覧中に日をまたいだ場合

・外部サイトからの参照だった場合

これら3つのタイミングを把握しておかなければ、Webサイトのアクセス分析に誤差が生じてしまいます。必ず事前に学習しておきましょう。

30分以上操作が行われなかった場合

まず紹介するのが、ユーザーがWebサイトを開いたまま30分以上操作しなかった場合、一度セッションが途切れる「30分ルール」です。

あるユーザーがサイトの訪問から離脱までに「ページA」→「ページB」と見る際、本来であればセッション数は1とカウントされますが、「ページA」→「ページB」の間に30分以上の放置があった場合は、セッションは2としてカウントされます。

ただ、あくまでセッションが切り替わる条件は「操作が行われなくなってから30分間」です。「ページA」の閲覧時間に30分以上かかってもセッションはカウントされないので安心してください。

閲覧中に日をまたいだ場合

次に紹介するのが、閲覧中に日をまたいだ場合、セッションが切り替わるというルールです。Googleアナリティクスのアクセス解析は日単位で行われています。日付が変わったタイミングで一度集計をリセットし、次の日の分として再度カウントするのが特徴です。

例えば、23時50分からページを閲覧し始めて0時5分に離脱した際、通常であれば1としてカウントされますが、この場合に限りセッション数は2とカウントされます。

外部サイトからの参照だった場合

最後に紹介するのが、外部サイトによる参照によってセッションが始まった場合、セッションが新たに切り替わるというルールです。つまり、一度あなたのWebサイトを開いたユーザーが、別のWebサイトの外部リンクを使って戻ってきても、この場合のセッションは2になります。

ただ、外部リンクのクリックではなくブックマークから再度訪問した場合は「参照元なし」という扱いになるため、セッション数は1のままになります。このように、外部リンクからの参照は条件が少し複雑ですが、広告を用いて集客している場合は大切な指標になるためしっかりと覚えておきましょう。

GA4でセッションを確認する方法

ここからは、GA4でセッションを確認する方法について解説します。Webサイトのセッションを確認する方法とページのセッションを確認する方法とでは手順が異なるので、それぞれ確認しておいてください。

Webサイトのセッション数を確認する方法

GA4では、サイドメニューの「レポート」をクリックするだけで気軽にWebサイトのセッション数を確認できます。

ただ、様々な情報が画面上にまばらに表示されているため、アクセス解析には向きません。サイドバーの「レポート」から「集客」→「トラフィック獲得」の順で操作することで、具体的にセッションを確認することが可能です。

「トラフィック獲得」画面では、セッションの他にユーザー数や平均エンゲージメント時間(ユーザーがブラウザでコンテンツを表示している平均時間)も把握できます。これらの関係性について分析したい場合や、詳しくアクセス解析したい場合などに最適です。

ページ別にセッション数を確認する方法

GA4でページ別にセッション数を確認するなら、サイドバーの「レポート」から「エンゲージメント」→「ランディングページ」の順で操作します。

「ランディングページ」の画面では、セッションの他にもGoogleにインデックスされている全ページの個別ユーザー数やセッションあたりの平均エンゲージメント数、合計収入(購入や定期購入、広告掲載によって発生した収益の合計)なども確認することが可能です。

各ページごとのユーザーの動きをチェックして、今後のセッションや売り上げの増加に活かしましょう。

セッションを増やすための戦略

最後に、GA4のセッション数はどうやって増やせばいいのかについて解説します。

GA4のセッションを増やすためには、

・SEO対策を行う

・Web広告を利用する

・SNS・メールマガジンを運用する

と行った戦略を実践すると効果的です。

以下、それぞれ詳しく解説します。

SEO対策を行う

検索エンジンからのセッションを増やしたいなら、SEO対策が最適です。SEO対策とは、検索エンジン最適化のことで、Webサイトを検索エンジンで上位表示するためのマーケティング戦略のことをいいます。

対策内容はコンテンツ制作やページの構造化、リンク対策など数が多く、成果が出るまでには一定の期間が必要です。しかし、SEO対策が成功すれば、大きな流入が見込めます。リピーターの獲得にもつながるため、実践して損はないでしょう。

Web広告を利用する

SEO対策よりも短期間でセッション数を増やしたいなら、Web広告の利用がおすすめです。特に、検索結果にWebサイトのページを表示する「リスティング広告」なら、ユーザーのニーズに合わせて広告を表示できるので大きな流入が見込めます。

ただ、運用コストがかかるのがWeb広告の大きなデメリット。比較的コストの安いSEO対策と並行して行うことで、SEO対策の成果が出るまでの期間だけWeb広告を運用できるため、費用を安く抑えられます。

SNS・メールマガジンを運用する

SEO対策と同時に行いたいのが、SNS・メールマガジンの活用です。Twitter、Facebook、Instagramなどを活用して情報発信するだけでなく、興味を持ってくれたユーザーのメールアドレスを取得してメールマガジンという形でプロモーションを行います。近年SNSの利用者数は凄まじく拡散されやすいため、注目を集めれば大きな流入が見込めます。

また、Webサイトに比べてユーザーが親しみやすいため、リピーターの獲得にもつながります。何度もWebサイトを訪問してくれることでセッション数が増加するでしょう。「フォロワー」や「登録者数」という形でリピーターの数が目に見えてわかるため、具体的な目標を設定しやすいのも魅力のひとつです。

まとめ

今回は、アクセス分析において重要なセッションに注目し、その概要や確認方法などを解説しました。セッションを確認する上で重要なのは、セッションが切り替わるルールを把握しておくことです。30分ルールや日をまたいだ際のルールなどを把握し、正しくセッションが表示されているかを理解することで、誤差のないアクセス分析につながります。

さらにセッションを獲得したいなら、SEO対策やWeb広告の運用を行うことが効果的です。SEO対策が成功すると、検索エンジンからの大きな流入が見込めます。Web広告は、SEO対策が成長するまではセッションの獲得に有効ですが、費用がかかるので長期の使用はおすすめしません。SEOの成長具合を見て、継続するか考えてみましょう。

また近年は、SNSやメールマガジンなども有効です。「フォロワー」や「登録者数」という形でユーザーが目に見えるため、積極的に活用しましょう。

アクセス解析は、セッションという言葉を理解しただけでは行えません。UU(ユニークユーザー)やPV(ページビュー)、エンゲージメント時間など、様々な要素が絡み合っています。これを機に他の言葉の意味も勉強し、GA4のアクセス分析についてさらに詳しくなりましょう。

この記事の監修者

倉永豊光

株式会社トモガラ代表取締役社長。WEBサイト制作の上場会社で営業職を経験後、外資系のスタートアップ広告代理店にてWEBコンサルティングに従事。その後ベンチャー企業の新規事業立ち上げを責任者として2社経験し独立。得意領域はWEBマーケティング全般とWEBサイト制作。 今までWEBサイト制作に携わった数は大手、上場企業、官公庁含めて累計1,000件以上。

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