コーポレートサイト WEB制作

意味あるコーポレートサイトのリニューアルを。進め方や注意点を詳しく解説

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自社のコーポレートサイトをリニューアルしようと思っても、具体的にどのような手順で進めればいいのかわからない担当者もいるのではないでしょうか。

 また、注意点などについても合わせて知っておきたいという人も多いでしょう。

 そこで本記事では、 

  • コーポレートサイトのリニューアルの手順
  • 適切なリニューアル時期
  • 具体的な注意点
  • リニューアルする理由
  • コーポレートサイトの簡単な概要

 について紹介していきます。

コーポレートサイトリニューアルの手順

具体的な手順は大まかにわけて7つあります。 

以下の手順に従えば、正しく改修を行うことができるので、コンバージョンを高めたい担当者はぜひチェックしてください。

①改修目的の明確化とKPIの設定

はじめに、改修目的を明確化してからそれに合わせてKPIの設定を行います。

“なぜ、コーポレートサイトをリニューアルする必要があるのでしょうか?”

取り組む企業によって具体的な目的は異なりますが、代表的な例としては下記を挙げることができます。

  • コンバージョンを高めたい
  • 企業認知度を向上させたい
  • 集客率をアップさせたい
  • 売上を伸ばしたい
  • いい人材を確保したい

     目的を決めるということは、最終的なゴールを定めることに等しいです。

     もし、目的を明確にせずに実行してしまうと、どこに向かって取り組めばいいのかわからなくなるので、効率が非常に悪くなります。

     そのため、“はじめに取り掛かるべきこと”といえるでしょう。

     その次に、KPIを策定します。

     KPIとは、Key Performance Indicatorの略称で重要業績評価指標を表すマーケティング用語です。

     目標を達成するために必要なプロセスを辿れているのかを測るためのインディケータであるといえます。

     KPIを策定することで、メンバー同士の意思疎通が図りやすくなり、公平な評価を行えることがメリットです。

     例えば、集客を目的にする場合、設定すべきKPIはアクセス数や訪問者数、お問い合わせ数などを挙げられます。

     コンバージョンを高めたい担当者の場合、資料請求の数などが目標数値として設定されることが多いです。

     目的に合わせて適切なKPIを策定するようにしましょう。 

    ②自社サイトの現状を分析する

    手順の2つ目は、自社サイトの現状を分析することです。 

    目標を達成するためには、現状を把握することがとても重要になります。 

    なぜなら、成果を得られない理由が明確になるからです。 

    思うような成果を獲得することができていないということは、そこには課題があります。 

    そして、課題を解決することで成果につなげられる可能性が高いので、現状の把握はリニューアル成功に欠かせないプロセスです。 

    具体的な自社サイトの分析方法は以下のとおりです。

    • 改善点を洗い出す
    • 客観的なサイト成果を把握する
    • 社員同士で意見を交わす

       それぞれの具体的な分析方法を解説します。 

      改善点の洗い出し

      1つ目が改善点の洗い出しです。

       

      実際に自社サイトを閲覧して、お客様の目線に立って改善点を見つけましょう。

      【改善点洗い出しの例】

      • スマホで閲覧すると文字が小さく読みづらい
      • レスポンシブデザインの対応が不十分
      • コンテンツが少なく、オーガニック検索からの流入が見込めない
      • 効率的なコンバージョン経路が確立されていない
      • デザインに関して他社と差別化できていない
      • 動的コンテンツを採用しすぎていて動作が重い

         それらをメモして改修の際に意識して作業を行います。 

        一つひとつ課題を潰していくことで成果につながりやすいため、おすすめの分析方法です。 

        数値で客観的に成果を確認する

        2つ目の方法は、数値で現状を客観的に把握することです。 

        サイトを運用している多くの人は、普段から訪問者数やコンバージョン率を計測しているのではないでしょうか。 

        例えば、有料のSEOツールを使用したり、Googleアナリティクスを使ったりしていませんか? 

        このようなツールを使用している人は、自社サイトの現状を客観的な数値で把握できます。 

        改善すべき数値がわかるので、自社サイトを分析する際に活用したい方法のひとつです。 

        社員同士で意見を交わす

        3つ目の方法は、社員同士で意見を交わすことです。 

        1つ目の分析方法で自社サイトの改善点を洗い出すことについておすすめしましたが、担当者だけで洗い出しを行う場合、見つけられる範囲が限られます。 

        そのため、社員同士で意見を交わし、他の人目線で見たときの改善点を知ることも重要です。 

        ③競合サイトの分析

        手順の3つ目は、競合サイトの分析です。 

        競合サイトを分析することで、競合他社の戦略をある程度把握することができるため、自社サイトにも活用ができます。 

        競合サイトを分析するときは、下記の3点を確認するのがおすすめです。

        • 訪問数
        • 流入経路
        • 滞在時間など

           できるだけ多角的な視点を持ち調査するようにしましょう。 

          調査する際は、競合サイト調査ツールなどを用いるのが一般的です。 

          ④構成図を整理しコンバージョン経路を確立する

          手順の4つ目は、構成図を整理することです。 

          サイトの構成図は一般的にサイトマップのことを意味します。 

          コンバージョンを獲得できるように、構成を整えるようにしましょう。 

          構成図を整理することで、自ずと作成しなければならない内容やコンテンツ数が見えてきます。 

          すべてのページを把握する必要があるため、大変な作業になりますが、リニューアルを成功させるためのプロセスとして非常に重要です。 

          ⑤分析をもとに改修へ着手する

          手順の5つ目は、分析を基に改修へ着手することです。 

          今まで見つけた課題を改善するために、サイトの内容を実際に変更していきます。 

          具体的な改修内容は下記の3つです。

          • コンテンツ制作
          • デザイン制作
          • コーディング

          それぞれの内容について簡単に解説します。 

          コンテンツ制作

          自社サイト分析や構成図の調整により、「どのようなコンテンツを制作しなければならないのか」、「どのぐらいコンテンツを増やせばいいのか」を把握することができました。 

          そこで確認したやるべきコンテンツ制作を実行に移します。 

          単に、ページを制作するだけでなく、集客を獲得するためSEO対策なども意識しなければなりません。 

          また、制作すべきコンテンツ量が多い場合、自社だけで対応すると非常に時間がかかります。 

          そのため、制作会社に委託する企業が非常に多いです。 

          コンテンツ制作を行うときは、作りたいページに合わせて、キーワードや構成案などを決めるのが一般的です。 

          また、複数のページを制作する際は、納期を事前に決めてスケジュールを組むのが好ましいです。 

          デザイン制作

          自社サイト分析によって、文字が見づらい等の課題が見つかった企業は、デザイン制作に取り掛かります。 

          デザイン制作は、HTMLやCSS、JavaScriptなどを扱うため、Webデザイナーやフロントエンドエンジニアが対応する工程です。 

          デザイナーやエンジニアがいない企業は、ホームページ制作会社に委託するのが一般的です。 

          コーディング

          コーディングは、JavaScriptやPHPなどを扱えるエンジニアが担当します。 

          自社サイトの機能面で改善点が見つかったときは、コーディングで改修を行いましょう。 

          コーディングが終了すれば、リニューアルに必要な改修作業は終了となり、実際にリニューアルサイトを公開することができます。 

          ⑥効果測定

          リニューアルしたコーポレートサイトを公開した後、リニューアルはすべて終了というわけではありません。 

          本来の目的は、自社サイトでコンバージョンを獲得することであるため、運用後に数値が改善されたのかを把握する必要があります。 

          効果測定では、リニューアル以前と比べてアクセス数やお問い合わせ状況が改善されているかなどを確認してください。 

          サイト公開から1ヶ月後に効果測定を開始して、2週間程度様子を見ることが重要です。 

          また、SEO対策においては成果に1ヶ月以上かかることもあるので、長いスパンで効果測定を行うようにしましょう。 

          ⑦改善する

          効果測定後に課題が見つかったら改善をしていきます。 

          具体的な改善方法は下記のとおりです。

          • コンバージョン獲得までの導線の改善
          • 新規コンテンツの作成
          • サイト設計の見直し

             改善したあとは、再び2週間〜1ヶ月様子を見て、新たに課題が見つかったら改善するようにします。 

            目標が達成されるまで、分析→改善を繰り返すイメージです。 

            いつリニューアルすればいいのか

            担当者の中には、コーポレートサイトをいつまでにリニューアルすればいいのかわからない人もいるのではないでしょうか。 

            そこで、具体的な時期や費用変動について解説します。 

            リニューアルする具体的な時期

            コーポレートサイトのリニューアル時期は、下記のようなタイミングで行う企業が多いです

            • 周年記念
            • 年度初め

               周年記念は、企業生誕5周年、10周年というような時期です。

              そのタイミングに合わせて企業ロゴを変更する企業も少なくないため、コーポレートサイトも刷新するというケースは珍しくありません。

              また、年度初めは新生活を迎える人も多く、リニューアルのタイミングに設定する企業は多いです。

              制作会社に依頼する際は費用の変動に気をつける

              制作会社の委託を検討している担当者は、費用変動に注意するようにしましょう。

              当然ですが、リニューアルを考えている企業は1社だけではないため、多くの会社が4月の公開に合わせて制作会社にコーポレートサイトの改修を委託します。

               繁忙期は閑散期に比べて費用変動が起こる可能性があり、相場よりも高くなりがちです。 

              そのため、4月間近になって取り掛かるのではなく、閑散期に前もって制作会社に依頼すると費用を節約できる可能性があります。

              リニューアル時の注意点

              コーポレートサイトをリニューアルする際の注意点は大まかにわけて3つです。 

              注意点を知らずにリニューアルを実行してしまうと、思うような成果を得られなかったり、逆効果になってしまったりする可能性もあります。 

              そのため、担当者は必ず把握しておきましょう。 

              顧客目線で取り組む

              顧客目線でリニューアルに取り組むことが大切です。

              成果を獲得するためには顧客に適切な情報を提供しなければなりません。

              企業視点のデザイン制作やコンテンツ制作は共感を得られない可能性が高いため、注意する必要があります。

              デザインに独自性を求めたり、専門性の高いコンテンツを作成したりすることは、業界によって好ましいケースもありますが、ユーザー目線に立っているかどうか今一度考えるようにしましょう。

              制作会社に委託するときは十分にヒアリングを行う

              制作会社に委託するときは、十分にヒアリングをするようにしてください。

              話し合いが不十分な場合、こちらの意図を設計に組み込んでもらうことが難しいです。

              デザイン完成後に大きな修正を依頼すると追加費用がかかるため、費用面においての負担が大きくなります。

              状況によってはトラブルに発展するケースもあるため、必ず慎重な話し合いをすることが重要です。

              達成したい項目が多いときは優先順位をつける

              優先順位をつけて課題に取り組むようにしましょう。

              「アクセス数を増やしたい」、「コンバージョンを獲得したい」、「企業の認知度を高めたい」など、複数の目的を持ってリニューアルに取り組まなければならない担当者も多くいます。

              しかし、目標が複数ある場合、マルチタスクで改修に取り組むとすべて中途半端になる可能性があります。

              目標ごとに優先順位をつけて改善を図るようにすると確実に一歩一歩前に進むことができるでしょう。

              リニューアルする理由

              一般的に、コーポレートサイトをリニューアルする理由にはどのようなものが多いのでしょうか。 

              ここでは、代表的な理由を詳しく解説します。

              使いやすさ

              1つ目は、使いやすさです。

              コーポレートサイトは、PCだけでなく、スマホやタブレットなどからも閲覧されます。

              そのため、レスポンシブデザインに対応していないWebサイトは、ユーザーに使いづらさを感じさせてしまうでしょう。

              使いづらさは離脱率を高めるだけでなく、SEOの観点からも不利に働く可能性が高いので、リニューアルによって改善を図る企業は多いです。

              デザイン

              2つ目は、デザインです。

              Webサイトのデザインにはトレンドがあり、リニューアルをせずに古いデザインのまま使用していると陳腐化や現在のトレンドとの乖離が発生します。

              トレンドに乗ったWebサイトを維持するためには、制作後5〜7年に一度リニューアルをすることが必要です。

              古いデザインをそのまま使い続けることに対してデメリットを感じる企業は多いです。コーポレートサイトは企業の顔であるため、デザインを刷新する目的でリニューアルを検討することも少なくありません。

              コンバージョンに繋げたい

              3つ目は、コンバージョン率の向上です。

              コーポレートサイトのリニューアルでは、構成図の調整などが行われるため、コンバージョン経路の見直しができます。

              これにより、コンバージョン率が改善されるため、効率的に成果を上げられるコーポレートサイトの構築ができるでしょう。

              コーポレートサイトについて

              最後に、確認のためにコーポレートサイトについて紹介します。 

              コーポレートサイトとは

              コーポレートサイトとは、企業のサービスや採用、IR情報などが集約された企業サイトのことです。

              簡単に表現すれば、企業のホームページを意味します。

              企業の顔ともいわれることが多く、第一印象はコーポレートサイトで決まるといっても過言ではありません。

              主に、企業・サービス情報の提供や人材採用、カスタマーサポートなどを目的に立ち上げているところが多いです。

               

              コーポレートサイトのリニューアルとは

              コーポレートサイトのリニューアルとは、企業ホームページの設計やデザイン、コンテンツなどを改修し、さらにコンバージョン獲得率を増やせるように刷新することです。

              分析後に要件定義を策定し、それをもとに再構築を行います。

              コンバージョン率の向上や人材採用、認知度を高めることを目的にする企業が多いです。

              まとめ

              本記事では、コーポレートサイトのリニューアルの進め方について詳しく解説しました。

              リニューアルを行うことで、コンバージョン率の向上などさまざまなメリットがあります。

              しかし、闇雲にリニューアルを行っても成果を得ることは難しいため、紹介した手順や注意点をぜひ参考にしてください。

              また、自社のリソースのみで対応することが難しいと感じる担当者は、制作会社の利用も検討しましょう。

              この記事の監修者

              倉永豊光

              株式会社トモガラ代表取締役社長。WEBサイト制作の上場会社で営業職を経験後、外資系のスタートアップ広告代理店にてWEBコンサルティングに従事。その後ベンチャー企業の新規事業立ち上げを責任者として2社経験し独立。得意領域はWEBマーケティング全般とWEBサイト制作。 今までWEBサイト制作に携わった数は大手、上場企業、官公庁含めて累計1,000件以上。

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