【初心者必見】Webマーケティングの始め方7ステップ!成功の秘訣も解説
「Webマーケティング担当者になったけど、何から始めればいいんだろう?」と悩んでいませんか?
インターネットが身近な現在、商品の認知拡大や販売促進に関わるWebマーケティングは非常に重要視されています。
だからこそ、Webマーケティングの基礎知識を学ぶことは、自社の売上アップへと繋がるのです。
ということで、今回はWebマーケティングの始め方を初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
「Webマーケティングって何?」「Webマーケティングを成功させるにはどうすればいいの?」という人は、ぜひ参考にしてみてください。
Webマーケティングとは?
こちらでは、Webマーケティングとは何かということをお話します。
Webマーケティングが重要な理由やデジタルマーケティングとの違いについても紹介するので、まずはWebマーケティングの概要を掴んでみましょう。
Webマーケティング=Webを中心とした商品・サービスの販売促進
Webマーケティングとは、主にWebサイトへたくさんの人を集め、自社商品やサービスを購入してもらうための取り組みです。
現在、様々な企業がWebサイトを作っていますが、ただ運営をしているだけでは商品を購入してもらうことはできません。
だからこそ、「どんなことをすれば自社の商品やサービスを購入してもらえるか」を根底としたWebマーケティングが必要不可欠です。
Webマーケティングは、「どの施策でどれだけ集客ができたのか」など具体的なデータを得ることができます。
このデータをもとにWebマーケティングを適切に行えば、商品やサービスはもちろん企業自体の魅力もたくさんの人に伝えられ、販売促進にも繋がるのです。
Webマーケティングが重要な理由
Webマーケティングが重要な理由は、ネットショッピングを利用する人が増えているからです。
総務省が行なった「普段どんなインターネットサービスを利用しているか」という調査によると、7割以上の人が「インターネットショッピング」と答えました。
スマートフォンの普及によって誰でも手軽にインターネットを使えるようになったうえ、近年はコロナ禍の影響もあって、自宅で購入が完結するネットショッピングに注目が集まっています。
それゆえに、インターネット上で商品の存在を知らせることができ、購入へと導けるWebマーケティングは、重要視するべきでしょう。
ただ、ほとんどの競合他社もWebマーケティングに取り組んでいるからこそ、いかに顧客の心理を捉え、購入へと誘導する仕組みを作れるかが求められています。
デジタルマーケティングとの違い
Webマーケティングに似ている用語として、「デジタルマーケティング」が挙げられますが、どのような違いがあるのでしょうか?
Webマーケティングは、Webサイトを中心として顧客の購買意欲を上げる取り組みです。
一方、デジタルマーケティングの場合、WebサイトはもちろんアプリやAIなど、デジタル技術を活用した幅広い分野で販売促進に取り組むことを意味します。
つまり、両者はマーケティング対象が異なっており、Webマーケティングはデジタルマーケティングの一部であると言えるでしょう。
【7ステップ】Webマーケティングの始め方
Webマーケティングの始め方として、以下の7ステップを順番に取り組んでいきましょう。
- 現状分析を行う
- Webマーケティングの最終目標を設定する
- ペルソナを設定する
- カスタマージャーニーマップを作成する
- 適切な施策を選ぶ
- KPIを定める
- 施策を実行し、分析と改善を行う
こちらでは、それぞれの特徴を分かりやすく解説していくので、じっくりと読んでみてくださいね。
1.現状分析を行う
まずは、自社が置かれている現状を正確に把握しましょう。
「ヒト・モノ・カネ」などの経営資源や自社を取り巻く環境を理解すれば、どんなWebマーケティングを行うか指標を立てることができます。
自社の現状を分析するには、「内部環境分析」「外部環境分析」の2種類を行なってみてください。
- 内部環境分析:経営資源を分析し、自社の強みや弱みを明らかにすること
- 外部環境分析:社会全体の変化や市場環境、競合環境を分析し、外部環境を把握すること
このように企業の置かれているポジションを客観的に押さえることで、自社の弱みをカバーしつつ強みを活かした施策を実行できます。
2.Webマーケティングの最終目標を設定する
自社の現状を把握したら、Webマーケティングの最終目標を設定しましょう。
目標を設定するコツは、現状分析で明らかになった課題の解決を意識することです。
例えば、「資料請求の申し込みや問い合わせが少ない」という課題が見えたとしましょう。
この課題をWebマーケティングで解決するなら、「見込み客の獲得をWebサービス主体で行いたい」という目標を設定できるはずです。
現状分析を行うと、「商品の売上を伸ばしたい」「ブランドをもっとたくさんの人に知ってほしい」など、様々な目標が浮上します。
全ての課題を一気に片づけようとするのではなく、最優先事項から取り組むことで確かな効果を得られるでしょう。
3.ペルソナを設定する
ペルソナとは、自社商品やサービスを利用する架空の人物モデルを指します。
自社商品とWebマーケティングの目標に合わせて、ペルソナを具体的に考えることで、ユーザー視点の有効な施策を打ち出せるのです。
Webマーケティングにおけるペルソナの設定はBtoCとBtoBの場合で異なります。
BtoCのマーケティング対象は人なので、リアリティのあるプロフィールを設定すると施策を立案しやすいでしょう。
BtoBの場合、マーケティング対象は企業ですが情報収集を行うのは担当者なので、「会社」「会社の担当者」と2種類のペルソナを設定してくださいね。
【BtoCのペルソナ設定項目】
- 年齢
- 性別
- 家族構成
- 住んでるところ
- 職業
- 趣味
- Webサービスにおける情報取集の方法(SNSやブログなど)
- 自社商品やサービスに関する解決したいこと
【BtoBのペルソナ設定項目(会社編)】
- 業界
- 企業規模
- 事業の課題
- 組織の課題
【BtoBのペルソナ設定項目(担当者編)】
- 性別
- 年齢
- 所属部門
- 役職
- 決裁権
- Webサービスにおける情報取集の方法(SNSやブログなど)
4.カスタマージャーニーマップを作成する
「カスタマージャーニー」「カスタマージャーニーマップ」とは以下の通りです。
- カスタマージャーニー:ペルソナが自社商品やサービスの購入へ至るまでの過程
- カスタマージャーニーマップ:カスタマージャー二ーを地図のように示して見える化したもの
カスタマージャーニーマップを作成すれば、ユーザーが購入に至るまでの「行動」「感情」「商品との接点」などを可視化することができます。
ペルソナが具体的にどのような購入プロセスをたどるのかを理解すると、顧客目線で一貫性のある施策を打ち出せるのです。
カスタマージャーニーマップは、以下のような手順で作成してみましょう。
- ペルソナの目的を設定する
- ペルソナの行動を整理する
- ペルソナの感情や思考を整理する
- ペルソナが持つ課題の改善策を決定する
- ペルソナが購入するまでの流れを地図のように記載する
5.適切な施策を選ぶ
作成したカスタマージャーニーマップをもとに、自社の目標に適した施策を選びます。
Webマーケティングでは、まず自社サイトへ集客をすることが最重要事項です。
そこで、以下にWebサイト集客のための代表的な施策をまとめてみました。
- SEO(検索エンジン最適化)
Googleなどの検索エンジンでWebサイトを上位表示されるようにする手法
- リスティング広告
検索エンジンの検索画面にテキストの広告を掲載する手法
- アフィリエイト広告
提携するブログやメールマガジンに広告を掲載してもらう手法
- アドネットワーク広告
複数のWebサイトに広告を掲載する手法
- SNS広告
TwitterなどのSNSに広告を掲載する手法
- リターゲティング広告
ユーザーが閲覧したページと関連した広告を表示する手法
- メールマーケティング
ユーザーの嗜好や行動履歴ごとに電子メールでアプローチする手法
- ウェビナーの開催
Web上で配信するセミナーを開催する手法
- ソーシャルメディア対策
SNSに公式アカウントを作成し、ユーザーと直接コミュニケーションを取る手法
一般的には、複数の手法を組み合わせて最終的な目標の達成を狙います。
例えば、SNS広告を配信して商品を認知してもらい、SEO対策で商品の興味を引き、メールマーケティングで購入してもらう…というように購入への段階ごとに施策を変えることも有効でしょう。
6.KPIを定める
KPIとは「Key Performance Indicator」の略称であり、「重要業績評価指標」を意味します。
簡単に言うと、最終的な目標までの達成度合いを具体的に数値で判断するための指標です。
例えば、最終的な目標が「ECサイトの売上を前期比120%にする」だった場合、KPIは「客単価を2000円から3000円まで上げる」などが考えられるでしょう。
WebマーケティングにおけるKPIは、以下のようなものが挙げられます。
- PV(ページビュー)
ページが閲覧された回数
- UU(ユニークユーザー)
Webサイトに訪れたユーザーの数
- セッション
ユーザーがWebサイトを訪問した回数
- 回遊率
1ユーザーが1回の訪問で閲覧したページ数
- 直帰率
ユーザーが1ページだけ閲覧してWebサイトから離れた割合
- CVR(コンバージョン率)
Webサイトの目標(商品購入など)を達成したユーザーの割合
- 客単価
顧客1人が1回の購買で支払う平均額
- CPA(顧客獲得単価、成果単価)
Webサイトの目標(商品購入など)を得るためにかかったコスト
- リピート率
商品を2回以上購入したユーザーの割合
- SNSのエンゲージメント率
投稿に反応したユーザーの割合
- 資料請求・問い合わせ数
- メールマガジンの開封率
- URLのクリック数
「この指標をクリアすれば、おのずと最終目標を達成できる!」というものをKPIとして設定してください。
7.施策を実行し、分析と改善を行う
選び抜いた施策を実行します。
ただ、どんな施策であっても、初めからすぐに結果が出るということはありません。
ユーザーに有益な情報を発信し続けながら、長期的な視点で取り組んでいきましょう。
また、施策を進めていく中で、結果を定期的に観測しながら、分析して改善することも非常に大切です。
KPIはどれくらい達成できているのかなど、現状把握と課題を分析しながら改善をしていきましょう。
Webマーケティング成功の秘訣
Webマーケティングを始めるときに、押さえておきたいポイントを紹介します。
2つの秘訣を意識してWebマーケティングを成功へと導きましょう。
Web戦略を立てる
Web戦略とは、「Webサービスをどのように活用して最終目標まで到達させるか」という道筋のことです。
インターネットが普及している現在、様々な企業がWebマーケティングに取り組んでいます。
だからこそ、Web戦略をしっかりと立てずになんとなく施策を始めてしまうと、競合に負けてしまい十分な結果を出すことはできません。
Web戦略を立てるには、自社状況や市場環境、さらに顧客についての綿密な調査が必要不可欠です。
調査データをもとに、フレームワークを活用しながら最終目標までどのような課題をどのように解決していくべきか、考えていきましょう。
細かくPDCAを回す
PDCAとは、以下の手順を表したものであり、業務を継続的に改善させる考え方です。
- Plan(計画)
- Do(実行)
- Check(評価)
- Action(改善)
「プロジェクト成功へのプランを計画し、実行した後、結果を分析して、改善する」という流れを何度も繰り返すことで、効率的に目標を達成できます。
PDCAを有効活用するには、無理のない計画を作成し、短期的にサイクルを回すことが大切です。
実現可能な範囲でPDCAを繰り返すことで、課題にいち早く気づき、業務や事業そのものを改善できるでしょう。
Webマーケティングに役立つツール4選
Webマーケティングを有効に行うためには、ツールを使った検証や分析が必須です。
こちらでは、以下4つの項目に分けて、Webマーケティングを始めるときにおすすめのツールを紹介していきましょう。
- 自社サイト分析ツール
- 競合サイト分析ツール
- サイト改善ツール
- ABテストツール
自社サイト分析ツール
「自社サイトにどれくらいのユーザーが訪れているのか」「どのページが読まれているのか」など、Webサイトを分析するツールは必要不可欠です。
自社サイトに訪れたユーザーの行動を把握できる「Googleアナリティクス」や、ユーザーがWebサイトに訪れる前の行動を取得できる「Googleサーチコンソール」を検討してみてください。
競合サイト分析ツール
他者との差別化を図るために、「競合サイト分析ツール」を使用して競合他社のデータや戦略を読み解きましょう。
「SimilarWeb」では、競合サイトのユーザー訪問数や流入経路などを知ることができますよ。
サイト改善ツール
Webサイトの現状をデータ化し、分析できる「サイト改善ツール」を利用すれば、より高精度な施策を行うことができます。
代表的なサイト改善ツール「Ptengine」なら、データ解析や効果検証などを直感的な操作で把握可能です。
ABテストツール
ABテストとは、データをもとに2つのものを比較し、どちらを選ぶか判断する手法です。
世界No.1シェアを誇る「Optimizely X」を使えば、ABテストはもちろん、複数のバリエーションで検証する多変量テストなども行なえます。
まとめ
本記事では、Webマーケティングの始め方や取り組む際のポイントをお伝えしました。
Webマーケティングを成功させるには、始め方をしっかり理解し、経営理念に沿ったWeb戦略を立てることが大切です。
施策を実行した後はPDCAを回しながら、最終目標まで効果的に分析と改善を行なっていきましょう。