なぜホームページにキャッチコピーが必要なの?作成ポイントも解説
企業のホームページ運営を担当していると、キャッチコピーの作成が必要になるでしょう。とはいえ、「そもそもどうしてキャッチコピーが必要なのか」と疑問に感じている方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、
- ホームページにキャッチコピーが必要な理由
- 作成する際のポイント
- キャッチコピーの型
- 参考になるサイト
について解説します。
この記事を読むことで、作成が必要な理由が理解できるため、目的意識をもって取り組むことができるでしょう。これから作成しようと考えている方はぜひ最後までお読みください。
ホームページにキャッチコピーが必要な理由
ホームページにおいてキャッチコピーが必要な理由は、主に次の3つです。
- 商品・サービスについて知ってもらうため
- 一目でユーザーを惹きつけるため
- 競合と差別化するため
これらの理由を理解すれば、より効果的なテキストを作成できるようになるでしょう。ここからはそれぞれの理由について解説します。
商品・サービスについて知ってもらうため
商品やサービスについて知ってもらうためにもキャッチコピーは必要です。ホームページにアクセスするユーザーの多くは、そもそも商品やサービスに関する知識が少ないです。また何度も訪れてくれるとは限らないので、短く端的に情報を伝えるには、キャッチコピーと言う形が最適なのです。
一目でユーザーを惹きつけるため
キャッチコピーを活用することで、一目でユーザーを惹きつられるでしょう。
近年ではインターネットを利用したマーケティングが主流となっています。情報量も多いため、いかにユーザーを惹きつけられるかが成功の秘訣となっています。長い文章では伝わりにくいですが、キャッチコピーなら一目で情報を伝えられ、ユーザーにも興味を持ってもらいやすいです。
競合と差別化するため
競合サイトと差別化するためにもキャッチコピーは必要です。
リピーターやファンを獲得するには、競合商品や競合サービスとの違いを知ってもらうことが不可欠です。とはいえ、ただ商品やサービスを掲載するだけではなかなか伝わりにくいでしょう。
そこでブランドの色や競合との違いを短いテキストに載せて伝えることで、特色を理解してもらえるのです。さらにユーザーに刺されば、ファンの獲得にも成功します。
ホームページでキャッチコピーを作成する際のポイント
実際に作成する際は、5つのポイントを意識しましょう。
- ホームページの目的を明確にする
- ターゲットを決める
- ユーザーニーズを理解する
- メッセージは1つに絞る
- 数字を盛り込む
これらのポイントを押さえることで、よりユーザーを惹きつけられるホームページになります。ここからは、それぞれのポイントについて解説します。
ホームページの目的を明確にする
なぜホームページを運営しているのか、その目的を明確にしましょう。企業が運営する場合、一般的には以下のような目的があると考えられます。
- 企業の認知拡大のため
- 新規顧客を獲得するため
- ブランディングのため
テキストを実際に作成する際は、これらのような目的を達成するようなものでなくてはなりません。
例えば、スーツを販売するサービスサイトがブランディングのためにテキストを作成するとします。
良い例 | 悪い例 |
着心地のいいスーツを、あなたに。 | オーダーメイドでスーツを作ります。 |
良い例ではオーダーメイドでスーツを作ることで、「着心地が良くなる」という結果が分かります。するとその他のスーツブランドとの違いが伝わりやすいのです。
一方、悪い例では単なる事実を述べているだけです。ブランドの色が見えにくいので、ブランディングには繋がらないでしょう。
このように、目的を達成できるテキストを作成することが大切です。
ターゲットを決める
作成する前に、ターゲットを決めておきましょう。ターゲットが決まっていないと、そもそも何を伝えるべきなのか分かりません。
例えば、ある2つの化粧品のサービスサイトには以下のようなキャッチコピーが掲載されています。
CEZANNE (セザンヌ) | DECORTÉ (コスメデコルテ) | |
キャッチコピー | ずっと安心、ずっとキレイ | 誇りある美を、世界中へ。 |
ターゲット | 10~20代の女性 | 30〜60代の女性 |
セザンヌでは「ずっと安心、ずっとキレイ」というメッセージを掲げています。ターゲットが10~20代の女性である通り、ポップで分かりやすいテキストです。
一方コスメデコルテには「誇りある美を、世界中へ。」というメッセージがあります。ターゲットが30〜60代の女性である通り、エレガントな印象を受けるでしょう。
このように、ターゲットによってメッセージを合わせることで、注目されやすくなります。
ユーザーニーズを理解する
より刺さるテキストを作成するためにも、ユーザーニーズの理解は欠かせません。ターゲットが求めているものを知らないと、ユーザーに興味を持ってもらえないからです。
例えば大手通信キャリアであるソフトバンクには以下のように2つのプランがあります。
ミニフィットプラン+ | メリハリ無制限 | |
キャッチコピー | ギガ使った分だけ支払うお手軽プランだから安心! | もうギガは気にしない! |
プラン内容 | データ容量が0〜3GB | データ無制限 |
「ミニフィットプラン+」は少量のデータ容量を利用するユーザーに向けたプランです。このプランを利用するユーザーには「スマホにあまりお金を掛けたくない」というニーズがあると考えられます。そこで「ギガ使った分だけ支払うお手軽プランだから安心!」というテキストを添えることで、ユーザーからの共感や信頼を得られます。
一方「メリハリ無制限」はデータ容量が無制限になるプランです。このプランを利用するユーザーは「速度制限になりたくない」というニーズがあると考えられるでしょう。こうしたニーズに対して「もうギガは気にしない!」と添えることで、このプランのお得感が際立ってきます。
このように、ユーザーニーズを押さえたテキストを添えることで共感してもらいやすくなるでしょう。
メッセージは1つに絞る
メッセージは1つに絞ることを意識しましょう。情報が多いと注意が散漫になり、印象に残りにくくなってしまいます。
ホームページを閲覧するのは、商品やサービスについて知らないユーザーです。そのユーザーは何度も訪れてくれるとは限らず、1回しかページを見てくれないかもしれません。たった1回のアクセスで印象に残るようなテキストを掲載するとしたら、短く端的なメッセージが効果的です。
数字を盛り込む
商品やサービスによっては、数字を盛り込むことでより刺さりやすいメッセージになるでしょう。
具体例として「¥0で音楽配信を始めよう」といったキャッチコピーがあります。これはマルチマネタイズプラットフォームの「BIG UP」というサービスサイトに掲載されているテキストです。
「¥0」という情報を盛り込むことで「お得感」や「始めやすさ」が伝わります。インパクトもあるので、目に留まりやすくなるでしょう。
他にも「満点」を「100点」と言い換えたり、「ほとんど」を「98%」などと表現したりするのも効果的です。
このように、数字を盛り込むことでメッセージに説得力が増す場合があります。
キャッチコピーには3つの
誰でも真似できるキャッチコピーの型
型があります。
- 問題解決型
- 共感型
- 情報提示型
商品やサービスに合わせて使い分けることで、より訴求力のあるテキストになるでしょう。この章ではそれぞれの型について解説します。
問題解決型
ユーザーにあらかじめ問題を提示することで、自社商品やサービスで解決できることを示唆できます。
例えば献立を提案してくれるアプリに対し「もう献立決めに困らない!」というテキストを添えるとどうでしょうか?アプリを使用した後、スムーズに食事を作れるイメージが沸いてくるのでしょう。
このように、問題解決できることを示唆すると、使用後のイメージが沸きやすくなります。
提案型
ユーザーに対して新しい案を提案することで、共感を誘うことができるでしょう。新しい商品やサービスなど、ユーザーがまだ問題や悩みに気が付いていない場合に活用できます。
例えば、近年では一食で栄養を補える「完全栄養食」が販売されるようになりました。ただ新しい商品なので、自分事として捉えていないユーザーも一定数存在するでしょう。そこで「完全栄養食、始めてみませんか?」といった問いかけをすることで、一度立ち止まって考えるきっかけを作れます。
このように、新しい形態を用いた商品やサービスには提案型が最適です。
情報提示型
ユーザーを惹きつける情報を提示することで、目に留まりやすくなります。
学習塾などでは、無料の体験授業を実施していることがあります。その際「体験授業0円」などと数字を用いて情報を提示することで、ユーザーにメリットを理解してもらえます。
情報提示型を用いる際のポイントは、できるだけ数字を盛り込むこと。インパクトのある数字を提示すれば興味を持たれやすいです。ただし、数字を盛り込むことでかえってインパクトに欠けてしまう場合は、別の方法でアプローチするといいでしょう。
キャッチコピーの参考になる!おすすめのサイト
ここまで作成のポイントについて解説していきました。実際に作成する際は、参考サイトを確認するとスムーズです。今回おすすめするサイトは以下の3つです。
- キャッチコピー集めました
- LP advance
- きゃっこぴ
これらのサイトを参考にして作成すれば、初心者の方でも効果的なテキストを作成できるでしょう。ここからは、それぞれのサイトの特徴について紹介していきます。
キャッチコピー集めました
出典:キャッチコピー集めました
「キャッチコピー集めました」は名前の通り、さまざまなサイトからキャッチコピーを集めているサイトです。以下のように4つの切り口から検索することができます。
- カテゴリで探す
- 雰囲気で探す
- ターゲットで探す
- 全部で探す
カテゴリやターゲットが決まっていれば、よりイメージに沿ったテキストが見つかるでしょう。また、イメージが固まっていない場合でも「雰囲気で探す」から検索することが可能です。
LP advance
出典:LP advance
「LP advance」は、さまざまなランディングページを紹介しているサイトです。サイドメニューにある「キャッチコピー一覧」をクリックすると、各業界度とのキャッチコピーを閲覧できます。サイトの雰囲気と合わせて確認したい場合におすすめです。
きゃっこぴ
出典:きゃっこぴ
「きゃっこぴ」はさまざまな業界のキャッチコピーを集めたシンプルなサイトです。業種別で表示したり、印象別で表示したりできるので、知りたい情報が見つかりやすくなっています。またランダム表示もできるので、煮詰まったときの打開策としても活用できるでしょう。
まとめ
この記事では、ホームページにおけるキャッチコピーの必要性について解説していきました。ホームページにアクセスするユーザーの多くは自社商品やサービスを知らない状態です。1度しかアクセスしないことも珍しくはなく、そこでどれだけユーザーの興味を惹きつけられるかが重要となります。
この記事でご紹介したポイントを取り入れることで、効果的なテキストに仕上げることができるでしょう。また競合サイトや成功しているホームページのキャッチコピーを参考にすることで、ヒントを得られます。
これから作成する担当者の方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。