満足のいくウェブサイトを制作し運用していく中で、アクセス数や収益の増加が見込めないことも多いです。
特にコーポレートサイトに関しては、一度作ったものに対して短いスパンでの再制作や変更はなかなか難しいです。
今回は、コーポレートサイトの集客方法で有効なSEOについて解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
目次
コーポレートサイトのSEOとは?
コーポレートサイトのSEOは、はじめに以下の項目について理解する必要があります。
- SEOは検索エンジンからのアクセスを集める手法
- SEOは企業の問い合わせ数や収益化につながる
- クローラーから高評価を受けることが必要
- 顧客とクローラーの両方に良質なページを目指す
詳しくは下記にて解説します。
SEOは検索エンジンからのアクセスを集める手法
SEOは検索エンジンからのアクセスを集める手法です。例えば、GoogleやYahoo!でキーワードを入力して検索したときに、掲載されている順位についてどのような基準で決定しているのだろうかと、疑問に感じたことはないでしょうか。実は、検索エンジンの順位を決めるものとして、 SEOの実施の有無が関わっています。
また、コーポレートサイトを運営する目的は、顧客数や売上の増加を目指している企業がほとんどです。しかし、通常の情報を網羅しただけのコーポレートサイトでは、検索結果において上位表示が難しいのが現状です。そのため、宣伝効果を高めるためにSEOが有効な施策になります。
SEOは企業の問い合わせ数や収益化につながる
SEOは企業の問い合わせ数や収益化に直結します。なぜなら、検索上位に自社のコーポレートサイトが表示されることで、幅広いユーザーにアクションがかけられるという結果につながるからです。
例えば、Google 検索から企業のコーポレートサイトに誘導できた場合をイメージしてみましょう。コーポレートサイトには、株式会社であればIR情報や魅力的な採用情報について掲載しておくことで、企業の活動について認知してもらえるきっかけ作りができるチャンスと考えられます。
SEOを徹底することで、企業の業績の向上に大きくつながります。
クローラーから高評価を受けることが必要
SEOにおいて、クローラーから高評価を受けることが必要です。クローラーとは検索エンジンが各コンテンツの内容を把握するために送信している、コンピュータープログラムの名称です。新しいコンテンツを作成後は、クローラーが巡回することで内容を読み取り、 情報収集を行っています。クローラーが集めた情報は、本部である検索エンジンのデータサーバーへ持ち帰ります。収集した内容を基にして、最適なキーワードでの検索エンジン登録を実施するといった流れです。
対して、クローラーがコンテンツ内容を理解できず評価されなかったページはインデックスに未登録となるため、検索結果のコンテンツとして掲載されることはありません。
クローラーから高評価を受けることが、コーポレートサイトや企業について知ってもらうために重要です。
顧客とクローラーの両方に良質なページを目指す
上記の説明をそのまま理解していくと、クローラーに好評価を受けることが最重要と受け止めてしまうかもしれません。検索上位にさえ食い込めたら、自社の売上を急上昇させることができると考えられるからです。
しかし、クローラーに高評価を受ける内容でも、読者にとって有益でわかりやすい内容を同時に提供しなければ、企業のイメージアップや売り上げにはつながりません。例えば、一般の人には分かりにくいIT用語を羅列することで、クローラーは簡単に理解できても、読者には理解が困難なケースも想像できます。
上記のように、クローラーだけではなく、顧客にも好印象を与えられるコーポレートサイトの運用が最重要です。
コーポレートサイトでSEOが重要視されている背景
コーポレートサイトでSEOが重要視されている背景として、インターネットからの集客率が高いといった理由があります。近年は急速なIT化やデジタルデバイスの日常化により、インターネットからの集客へとシフトしているからです。
上記の背景から、コーポレートサイトにおいても、 SEOによるインターネットの情報発信が重要と捉えられています。また、SEOは継続的な広告料が発生しないため、安定的かつ低コストにて、自社が持っている企業のメリットを一般のユーザーに伝えられる手段でもあります。
コーポレートサイトのSEOを実施するメリット
コーポレートサイトのSEOを実施するメリットとして、
- 費用対効果が高い
- 中長期的なアクセスが見込める
- 自社に関心のあるユーザーを集められる
があります。
費用対効果が高い
コーポレートサイトにおいてSEOを実施するメリットの一つに、費用対効果が高いことがあります。一般的に企業を宣伝する場合は、Yahoo!やGoogleなどに広告を出稿する際に多くの手間や費用が必要となるからです。
対して、コーポレートサイトでのSEOを実施する場合は、初期費用が必要になる程度で高額な費用が発生することは少ないです。また、広告出稿による宣伝は継続的に費用がかかりますが、コーポレートサイトによる収益化を目指す際は、検索エンジンに評価された後、それほど多くの費用が必要ではありません。費用対効果が高いのが、大きなメリットです。
中長期的なアクセスが見込める
メリットの2つ目として、中長期的なアクセスが見込める点が挙げられます。検索結果でコーポレートサイトが表示されることにより、継続的なアクセスが期待できるからです。検索エンジンでのSEOでよくある話の一つに、検索ページ1ページ目から2ページ目への順位変動が起こり、アクセスが急激に減少したと言った話も耳にします。
しかし、いきなりの順位変動は地道にSEOを行っていない場合に起こる現象で、現実的にはそれほど多くありません。上記のような背景から、 SEOを実施することによって中長期的なアクセスが見込めると言えます。
自社に関心のあるユーザーを集められる
SEOを実施することで、自社に関心のあるユーザーを集客できます。一般的な宣伝は幅広いユーザーにアクションをかけることができますが、自社サービスに関心を抱いているユーザーばかりではありません。
対して、SEOによって集客を図ると、ユーザーは自分が解決したい課題や疑問についての答えを得ることができ、自社サービスについての関心へとつながります。なぜなら、モノやサービスが売れるプロセスは、自分自身が抱えている課題を解決した時に発生するからです。コーポレートサイトのSEOを実施することは、自社に関心のあるユーザーをピンポイントで集客できる方法と言えます。
コーポレートサイトのSEOを実施するデメリット
コーポレートサイトのSEOを実施するデメリットとして、
- 効果が出るまでに時間がかかる
- 施策後に必ず順位が上がるとは限らない
- アルゴリズムの変動を受けてしまう
があります。
効果が出るまでに時間がかかる
コーポレートサイトのSEO実施後、すぐに検索順位の上昇やアクセス数の増加につながらず、効果を実感するまでに一定の時間がかかります。投稿したコンテンツがすぐに評価されるのではなく、3ヶ月や半年といった期間を経て検索結果に表示される仕組みだからです。すぐに結果が出ないからと言って焦らずに、地道な対策を継続していきましょう。
施策後に必ず順位が上がるとは限らない
コーポレートサイトにおいてのSEOは、施策後に必ず順位が上がる保証はありません。なぜなら、選定するキーワードによって他社の競合数や検索ボリュームなどが異なるからです。一般的には「ビッグキーワード」のように、検索数が多いものは順位反映までに時間がかかります。
対して、検索数が比較的少ない「ロングテールキーワード」を選定している場合は、比較的早く結果として順位の上昇が確認できることが多いです。上記の理由から、SEOの実施後すぐに順位変動が確認できるとは限らないことを、留意しておきましょう。
アルゴリズムの変動を受けてしまう
Google検索はアルゴリズムの変動を受けてしまうため、短期間で順位を落としてしまうことも考えられます。アルゴリズムは検索エンジンを不定期でアップデートする作業のことで、アップデート完了後に順位が急降下することが実際に起こります。
アルゴリズムの変動を受けないようにするためには、日頃から読者ニーズを満たすコンテンツを作成することがコツです。どのような内容のアップデートだとしても、ユーザーが満足できるコンテンツを掲載することをGoogleは目標として掲げているからです。アルゴリズムの変動を少なくするために、読者に有益な情報を発信することを心がけましょう。
コーポレートサイトのSEOとしての具体的な方法【5ステップ】
コーポレートサイトのSEOにおける具体的な方法として、
- SEOの目的について明確化
- ターゲットに合致したキーワード選定
- ユーザーニーズを満たす内容のコンテンツ作成
- アクセス解析を実施と分析
- リライトでの加筆修正
上記の手順が有効です。各項目について詳しく説明していきます。
SEOの目的について明確化
はじめに、SEOの目的について明確にしておきましょう。目的を掲げずSEOを行うことは、ゴール設定がないコーポレートサイト運営と同じだからです。
具体的には、自社サービスや製品についてピックアップすることによる「認知度アップ」、 実際の商品の購入や申し込み、訴求につなげる「コンバージョンアップ」、特定分野においての信頼度や好感度を引き上げる効果をもたらす「ブランディング」などがあります。
自社が抱えている課題を目的と設定したうえで、SEOを実施する主軸について、イメージを膨らませましょう。
ターゲットに合致したキーワード選定
次に、1の手順(目的の明確化)で決めたターゲットに合致したキーワード選定を行いましょう。なぜなら、ユーザーがコンテンツを検索する際は、自分の知りたいキーワードを入力するからです。
例えば、パソコン製品に関する業者を検索している人は、「PC 企業」 や「ハイスペック PC」 などのキーワードを入力する事がイメージできます。また、具体的なキーワード選定においては、「ラッコキーワード」や 「キーワードプランナー」などの専門ツールを導入しましょう。キーワードプランナーは検索ボリュームについても知ることができ、狙ったキーワードからの流入数が予測できます。
対して、検索ボリューム数が少ないキーワードを選定すると、調べているユーザー数自体が少ないため、コーポレートサイトへの訪問数も伸びにくくなります。実際に、ユーザーが検索しているキーワードと検索数を基に、最適なキーワードをピックアップしましょう。
ユーザーニーズを満たす内容のコンテンツ作成
キーワード選定が完了した後に、ユーザーニーズを満たす内容のコンテンツ作成を実施していきます。ユーザーが抱えている悩みを解決する記事を提供することが、ユーザビリティを高める結果につながるからです。
企業としては自社の情報について網羅したい気持ちもありますが、集客の度合いがわかるためにはユーザーの課題について答えるコンテンツをはじめに用意する必要があります。安定してユーザーの集客ができるようになった後に、自社の情報を追加していくのが効果的です。
また、コンテンツ作成を行う際の注意点として、内容は1ページで簡潔にまとめるように意識しましょう。長文になってしまうと手軽に読めない印象を持たれて、ユーザーの離脱率が高まるからです。
そして、ユーザーが抱えている課題や悩みについて確認するために、選定したキーワードにてGoogle検索を事前に実施しましょう。検索結果の上位に食い込んでいるコンテンツは、読者の悩みを解決できる記事だと評価されているからです。指定したキーワードにおいて、ユーザーがどのような悩みを抱えているのかを掘り下げ、良質なコンテンツ作成を行いましょう。
アクセス解析を実施と分析
コンテンツの投稿後は必ずアクセス解析を実施し、効果測定を実施しましょう。読者がどのページにどのくらい滞在しているのかといったデータを確認することで、今後のコンテンツ作成の参考にできるからです。具体的な解析ツールとして、Google社が無料で提供する「Google アナリティクス」や「Google Search Console」がおすすめです。
Google アナリティクスはサイト内のアクセス解析が簡単にできます。例えば、サイトへアクセスする際の流通経路や各コンテンツにおける滞在時間などが測定でき便利です。Google Search Consoleはユーザーを分析できるツールです。
具体的にはコーポレートサイトの訪問者における検索クエリや、検索順位が下がっている原因の発見などに有効となります。上記で取り上げた2つのツールを活用することで、多方面からのアクセス解析が簡単にできます。また、キーワード選定やコンテンツ内容に合致したユーザーが、コーポレートサイトに集客できているのかについて分析できることで、今後の方針に大きく役立ちます。
リライトでの加筆修正
コンテンツを投稿後、リライトによる加筆修正を継続して行いましょう。リライトはアクセス解析での分析結果を基にして、情報の追加やわかりやすい文章に書き換えるなどの修正を加えていきます。
具体的なリライト方法としては、キーワードでの検索結果の上位10件のコンテンツを確認し、不足している情報を補うのが有効です。今以上により良いコンテンツ作りを目指すために、コーポレートサイトに掲載するコンテンツの品質改善を目指しましょう。
まとめ
今回は、コーポレートサイトの集客方法で有効なSEOの概要やメリット・デメリット、具体的なSEOの方法について解説しました。SEOの有無によって、今後のコーポレートサイトのアクセス数や問い合わせ数の増加などで、得られる成果が大きく変わります。本記事で取り上げた内容を参考にして、地道にコーポレートサイトにおけるSEO施策を実施しましょう。