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WEB制作は本当にオワコン?単価を上げるための4つのポイント

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副業といえばまずはWEB制作から、スキル習得が早く需要があるWEB制作がおすすめ!といった副業ブームに乗った記事を見た方は多いのではないでしょうか。

実は今副業を始めようとしている方々の中で「WEB制作はもうオワコン」「参入しても全く稼げない」とささやかれているのです。

果たしてWEB制作は稼げない分野、オワコンとなってしまっているのでしょうか。本記事ではWEB制作が本当にオワコンとなってしまったのか、もう稼げなくなってしまっているのかを解説していきます。

今のWEB制作の状況を知りたい、本当に稼げなくなっているのか不安な方はぜひ参考にしてください。

WEB制作がオワコンと言われる4つの理由

WEB制作がオワコンと言われる4つの理由は以下の通りです。

  1. ツールの普及による制作単価の下落
  2. 副業ブームによる制作者の増加
  3. 競争率の激化
  4. そもそもの労働環境が悪い

理由なくオワコンと言われているわけではなく、たしかな不安要素があります。

順に解説していきますのでWEB制作がオワコンと呼ばれている今の現状をしっかりと把握していきましょう。

ツールの普及による制作単価の下落

ノーコードやWixをはじめとしたツールの普及によって制作単価は下落の一途をたどりました。この現象は多くのWEB制作ツールやフレームワークがオープンソース化されていった流れによるものです。

これらのツールやフレームワークを使うことで、WEB制作において必要なコーディングやデザインのスキルレベルが下がり、制作にかかる時間や費用が減少しました。

結果的にWEB制作は、以前よりも低い価格でサービスを提供することができるようになったため制作単価は下落していったのです。

副業ブームによる制作者の増加

副業ブームによって制作者の数が大幅に増加しました。特にWeb制作分野において顕著であると言え、多くの人々が自分のスキルや趣味を活かして収入を得ることができる大きな流れとなります。

Webデザインやコーディング、コンテンツ制作など、多岐にわたる分野で活躍する制作者が増加し、Web制作に関する情報や教育コンテンツも充実したことでより多くの人々がWeb制作に参入しました。

結果的に供給側が増え続け、需要側を追い越してしまう現象が起こってしまったのです。

競争率の激化

WEB制作を行える個人が増えたことにより、競争率の激化がさらに加速する流れとなりました。受注を増やすために単価を下げてしまう悪循環が生まれてしまい、さらに単価減少への拍車がかかってしまいます。

さらにクライアントの求めるクオリティや納期などの要求が高まっているため、WEB制作は技術やスキルを向上させる必要があり、さらに苦しい状況へと立たされる結果となりました。

そもそもの労働環境が悪い

そもそもWEB制作業界の労働環境が比較的悪く長続きしにくい要因もあります。

納期が必ずといっていいほど設けられており、間に合わせるために寝る間を惜しんででも長時間作業を行わなければならず、非常に負担の大きな作業になりがちです。

クライアントからの急なリテイクにも対応しなければならないため、突発的に作業が発生することも少なくありません。こういった労働環境から、継続してWEB制作を行うことが難しいと判断して辞めていく人が多いのです。

WEB制作の現状を知る

これまでの話を聞くとWEB制作はオワコンであることが確信に繋がってしまったかもしれません。

ですが、現状は大きく違います。まず大きな要因としてWEB制作に関わる人数は増えたものの初心者レベルの人が増大しただけでセミプロやプロレベルの人は変わらない、むしろ減少している傾向にあるのです。

初心者でもできる案件の応募数自体は多く、案件獲得が非常に厳しく見える側面は確かにあります。しかし、難易度は高いものの単価の高いしっかりとした案件の契約数は適正、あるいは受注者が見つかっていないものも珍しくありません。

たった一部分だけを見るのではなく全体をしっかり見ればオワコンではない世界であることがわかります。ではどういった人材を抱えていくことがWEB制作の世界を明るくできるのでしょうか。

WEB制作において需要の高い人材である4つのポイント

WEB制作において需要の高い人材であるポイントは以下の通りです。

  1. 案件の目的をくみとってくれる
  2. WEB制作以外の仕事もまとめて発注できる
  3. 提案力などの周辺スキルが身についている
  4. 工程の上流に関われる

需要の高い人材は上記のスキルを必ずと言っていいほど持ち合わせています。では具体的にどのようなスキルであるか解説していきます。

案件の目的をくみとってくれる

WEB制作を依頼するからには何かしらの目的が必ずあります。こちらから指摘してはじめて理解するのではなく、制作者側から目的をくみとってすり合わせを行おうとしてくれるだけで、案件に対する意識が高いことが伺えるはずです。

言わんとすることをくみとろうとしてくれる意思のあるWEB制作者は非常に重宝します。ただ納品することだけを考える制作者よりも、納品物がどのように使われるのかの意図をくみとって考えて納品する制作者が抱えておきたいと思うのは明らかです。

しかし「クライアントはきっとこう考えてる」と確認もせずに進めるWEB制作者もいますので注意しましょう。思い込みが見当違いであった場合、ただ黙々と納品する制作者よりもはるかに悪い「自分の意図を勝手に組み込む制作者」であるからです。

WEB制作以外の仕事もまとめて発注できる

基本的にWEB制作を発注するにあたって、他にも同時に進めたい仕事が発生しているはずです。SEO対策をして検索上位に表示させたかったり、PR動画を作成してSNSに拡散したかったりなど多岐に渡ります。

WEB制作以外にもほかの案件を一任できるWEB制作者は非常に需要の高い人材と言えます。

提案力などの周辺スキルが身についている

WEB制作に精通している前提で発注できれば話は別ですが、大半の場合あまり知識を持ち合わせていません。

時流に沿って自社メディアを立ち上げるためにWEB制作したものの具体的にどうすれば良いのかわからない場合が多々あります。

その際に制作者から今後どうしたいのか展望をヒアリングして提案してもらえた場合、非常に心強い存在となりえるはずです。

ただ受注するだけの存在にとどまらず、こちらの立場になって考え、積極的に提案してくれる人材は非常に需要の高い人材です。

工程の上流に関われる

単純なWEB制作はある程度のWEB制作者であれば誰が携わっても結果は大きく変わりませんが、上流工程に係る案件はそうはいきません。

用件定義や立案、マネジメントなどの上流工程まで関われるWEB制作者は喉から手が出るほどほしい存在のはずです。

上流工程にまでかかわることのできる・提案することができるWEB制作者は引く手数多ですので、好条件を出してでも引き留めておきたいところです。

WEB制作の案件単価を上げるべき3つのポイント

WEB制作の案件単価を上げるためのポイントは以下の通りです。

  1. 複数のスキルに精通している
  2. デザインのオリジナリティ性が高い
  3. 案件の理解度・積極性が高い

需要の高いWEB制作者は何としても確保しておきたいところですが、いつ高値でスカウトされてしまうかわかりません。WEB制作者から単価交渉してもらえればいいですが、そうでない場合は何を基準に交渉していいかわからないですよね。

WEB制作の案件交渉をしてもいいと思える条件について解説していきます。

複数のスキルに精通している

WEB制作そのもののスキルはもちろんですが、WEBマーケティングやSEOなどのスキルを身につけているWEB制作者は非常に希少性が高いと言えます。

この人にしか頼めない案件がある、といった状況になっているのなら希少性が高い人材であることは間違いありません。一つのスキルを100点まで極めているよりも複数のスキルで80点を叩き出せるWEB制作者は希少性が高く価値がある傾向にあります。

デザインのオリジナリティ性が高い

制作者としてのスキルの個性が強く出ていると、メディアを見た読者に自社のWEBデザインを強く印象付けることができます。

クライアントからの意図をしっかりとくみとり、反映した上で見やすい・おもしろいといった読者の感情を動かすことができるWEB制作者は貴重な存在です。

WEBデザインはリピーターの獲得に大きく貢献することができる欠かせない存在です。凡庸でないWEB制作者は決して離さないようにしたいところです。

案件の理解度・積極性が高い

指示されたことだけを淡々とこなしていくWEB制作者はそれだけでも価値はありますが、「なぜこの指示を出したのか」を汲み取って理解し、自身の知識や経験をもとに提案してくれるWEB制作者はパートナーとして非常に頼れる存在となります。

こちらの指示をいったんWEB制作者側に伝わりやすいように言語化しなくとも、汲み取って形にしてくれるのならば、とても案件依頼が楽であることが容易に想像がつきます。

最低限の指示で発注できるパートナーは大切な存在となりますので、単価交渉へと踏み切っても問題ないでしょう。

WEB制作がオワコンは罠だった!?

いわゆる煽り記事と呼ばれるものはオワコンといった強い言葉を使い、感情を揺さぶって読者を煽動することが狙いです。WEB制作を否定したいわけではなく、何か別の目的がある記事ということです。

かといって全くの嘘というわけでもないのが現実です。正しく言えば「WEB制作はオワコン」ではなく「WEB制作は簡単な世界ではなくなった」が正しいでしょう。

ある程度の知識では全く日の目が出ず、案件受注もままならないのが現状です。やっとの思いで受注できても単価は低く、作業に慣れていないので想定以上に時間がかかってしまいます。

そういった状況だけ切り取るとオワコンそのものですが、継続して学習しWEB制作以外の技術も習得し続ければ全く別の世界が広がっています。

まとめ

本記事ではWEB制作が本当にオワコンであるかどうかの解説をしてきました。

WEB制作は確かに非常に難しい状況であることは間違いありません。ですが、専門性のある知識を備えているWEB制作者や、提案力のあるWEB制作者はその限りではありません。

WEB制作しかできない人間は確かにオワコンの一途を辿るかもしれませんが、さまざまな知識をつけているWEB制作者たちはオワコンだとは思っていないはずです。

希少性の高いWEB制作者を獲得し、効率のいい案件発注をすることでWEB制作を明るいものにしていきましょう。

この記事の監修者

倉永豊光

株式会社トモガラ代表取締役社長。WEBサイト制作の上場会社で営業職を経験後、外資系のスタートアップ広告代理店にてWEBコンサルティングに従事。その後ベンチャー企業の新規事業立ち上げを責任者として2社経験し独立。得意領域はWEBマーケティング全般とWEBサイト制作。 今までWEBサイト制作に携わった数は大手、上場企業、官公庁含めて累計1,000件以上。

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