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人材採用における問題解決のヒントはキャッチコピーにあった!

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キャッチコピーは、企業イメージを訴求する重要なポイントの1つです。求職者にとってもファーストビューとなるので、上手なキャッチコピーライティングを作成すれば求める人物像にヒットするページを作ることができます。キャッチコピーはセンスではなく、仕組みやコツを知ることの方が大切です。曖昧なコンセプトでは、印象に残らない採用サイトになってしまうでしょう。

「エントリー数が上がらない採用サイトをリニューアルしたい」「ターゲットとしている人材となかなか出会えない」「内定辞退率が下がらない」など、人材採用における問題点を抱えている企業の採用担当者は多いのではないでしょうか? 本記事では採用サイトにおけるキャッチコピーの役割から、キャッチコピーライティングのコツまでご紹介します。

そもそもキャッチコピーとは

「キャッチコピー」という言葉が“キャッチ”と“コピー”を合わせた和製英語だということを知っていますか? 英語ではキャッチフレーズやスローガン、またはヘッドラインとも言われています。

キャッチコピーとは消費者の関心を呼び、注目度を集める効果をねらった印象的な宣伝文句を指します。特に形式に決まりはありませんが、1文の時もあれば1行、1単語という短い場合もあります。

採用サイトにおけるキャッチコピーの役割

 

採用サイトでのキャッチコピーは、企業の第一印象を左右する非常に重要な役割を担っています。事業内容に関わらず、キャッチコピー1つで「この企業で働きたい!」と感じる求職者もいるでしょう。採用のキャッチコピー自体が採用全体のコンセプトとなり、そのサイトの内容やその他施策の軸となって求職者の共感を呼ぶのです。

企業ブランディング

キャッチコピーの中に企業の風土やビジョン、特徴などが入っていれば他社との差別化を図ることも可能です。キャッチコピー次第で、その企業「らしさ」を訴求できるのです。企業の価値を高めるブランディング効果も期待できます。

求職者の興味、関心をひく

採用メディアで募集要項を見た求職者がその企業に興味を持つと、次に企業情報を得るための手段として採用サイトを訪れます。その際に求職者がまず初めに目にするものがキャッチコピーです。ページ回遊率を増やすためにも、重要なポイントとなってきます。

最近の企業のキャッチコピーはとにかく面白く、そしてインパクトのあるものが増えてきました。キャッチコピーには話題づくりやSNSでの拡散を狙う意図もあるからです。企業に興味を持ってもらうためにも、キャッチコピーは重要な要素となるでしょう。

ミスマッチの防止

採用キャッチコピーは「求職者を絞りたいのか多く集めたいのか」「どのような人材に来てほしいのか」など、目的によって内容を考える必要があります。適切なキャッチコピーを作ることで、求める人材の採用に繋がるのです。またキャッチコピーの中に企業の価値観や企業風土を盛り込むことで、共感できる求職者だけに絞り込むこともできます。お互いにミスマッチが減るので、双方の時間とコストを削減することができるでしょう。

 

採用キャッチコピーの考え方 – コンセプトを明確にすることが大切

採用キャッチコピーを考える際、まずコンセプト作りから始めましょう。求める人材を明確化したり、自社の強みや魅力をもう一度整理する作業が必要となってきます。

欲しい人材を明確化・具体化する

まずは欲しい人材をペルソナとして設定します。ペルソナとは年齢層や性別だけでなく、居住地、家族構成、趣味、能力、考え方、仕事に対する希望、学生生活の過ごし方など詳細な設定が必要とされるものです。また新卒を募集するのか中途採用なのか、欲しい人材の能力や特徴は何なのかなど、具体的に洗い出すことが大切です。

「優秀な人材」が欲しいのは企業にとって当たり前のことです。自社にとっての優秀な人材とはどういった人なのかを明確にすることで、求めている人材にぴったり当てはまるキャッチコピーを考えられるのです。

自社の強みや魅力を洗い出す

続いて行うのは自社の強み、他社にはない点を見つける作業です。強みや魅力を分析するには「QPC分析」を活用するのがおススメです。この方法は「品質:Quality」「価格:Price」「利便性:Convenience」の3つの視点で自社の強みを洗い出すというものです。

さらに企業理念や事業内容、業界、キャリア、人の魅力などの中から1番強く伝えたいことを決めます。この時にできるだけ短い文章や単語をピックアップしておけば、キャッチコピーにも取り入れやすくなります。

求職者が「求めていること」「応募する際の不安」を考える

伝えたいことが明確になってきたら、次に求職者のニーズや悩みを想定してみましょう。求職者が求めていることや不安を明確にすれば、彼らがどのようなキーワードで仕事を探しているのか推察することができます。

さらにペルソナとして設定した人材が詳しく知りたいと感じていることと、企業側が伝えたいと考えていることとの間に共通点を見つけましょう。就職活動で抱く不安の解決や共感を生むことで、求職者の心に響く言葉が生まれます。

採用キャッチコピーを魅力的にするためのテクニック

求職者の心に届く魅力的なキャッチコピーを作るためのテクニックはあるのでしょうか?

語呂をよくする

テクニックの1つに「対句法」を使って言葉にリズム感をつける方法があります。対句とは並べられた2つのフレーズが、形や意味上で対応するようにつくられた表現形式を指します。読んだときにリズムが良いので、言葉が頭に残りやすくなるでしょう。お互いのフレーズを際立たせて引き立て合うことで、言葉の化学反応(対義結合)がおきます。より印象深いものになるため、対句はキャッチコピーでよく使われる方法です。

またキャッチコピーの文字数は、できるだけ短いものにしましょう。一般的に人が瞬時に認識できる言葉の長さは13文字程度だと言われています。簡潔で分かりやすい表現で、なるべく長くなりすぎないよう心がけてください。

造語の作成

他社にはないオリジナリティ溢れるキャッチフレーズを作ることによって、差別化を図ることもできます。例えば「インスタ映え」「プレミアムフライデー」「草食男子」などのように2つの言葉を組み合わせて、造語を作ってしまうのも良いでしょう。物事の本質を的確に捉え、かつリズミカルな語感にすることで求職者に覚えてもらいやすくなります。

比喩を使う

さらに比喩を使って表現する方法もあります。比喩とは、何かに例えて印象を強める表現技法のことです。大きく分けて「直喩」と「隠喩」が存在します。特に「~のようだ」「~に似ている」と表す直喩よりも、そのものの特徴を直接他のもので表現する隠喩の方がさらにインパクトがあっておススメです。「人生は山登りだ」「彼女は天使だ」など、直喩よりも鮮明にイメージが湧いて印象に残りやすくなるでしょう。

求める人材に語りかける

一番大事なのは自社だけの強みや欲しい人材をしっかりと明確にし、求める人材にピンポイントで届けることです。「楽しそう」「面白そう」という印象づけでただ募集を増やしても、結局は自社にマッチしない人材を数多く選考することになってしまいます。企業側も求職者側も、貴重な時間を棒に振ることになってしまうかもしれません。欲しい人材に来てもらうには応募数よりもターゲットを絞りつつ、自社の魅力を伝えられる採用キャッチコピーをつくることが最も大切です。

求職者の視点に立つ

採用キャッチコピーは、数多くの求人情報の中から一目で「自分に関係のある会社だ」と興味を持ってもらえる入口です。求職者が何を望んでいるのか、どんなことを不安に感じているのかなど課題解決の糸口をコピーに打ち出すことも有効な手法の1つです。キャリアアップの機会を訴求したり、休日がしっかり取れることをアピールしたりなど求職者目線で考えることがキャッチコピー作りのヒントになります。

求職者の不安に寄り添ったキャッチコピーは彼らの感情を動かし、その企業で働く未来に期待を抱かせるものとなるでしょう。求職者の目線に立ったキャッチコピーは、求職者に「自分事」として認識してもらいやすいと言えます。

コンセプトが分かりやすい採用キャッチコピーの例

では、実際にある採用キャッチコピーにはどんなものがあるのでしょうか? いくつか例をご紹介します。

会社がやるべきこと、抱いている使命感を訴求したキャッチコピー

 

まず初めに紹介するのは、株式会社ファーストリテイリングの「服を変え、常識を変え、世界を変えていく「人」へ」というコピーです。ファーストビューで閲覧者に変革を感じさせるフレーズとなっています。

さらにボディコピーを読んでいくと、「”衣食住”という人の根本から、社会をより良い方向に変えていきます。」という変化を望んでいる言葉にたどり着きます。そして最後にもに代表取締役からもう一度「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」と伝え、一言に強いメッセージをもたせています。奇をてらっていない普通の言葉に見えますが、一言を繰り返すことで企業スローガンとして強い役割を担っている好例と言えるでしょう。

将来的ビジョン、組織としての在り方を訴求したキャッチコピー

 

次に紹介するのは、株式会社公文教育研究会の「人の可能性が、次の世界をつくる。」です。

テクノロジーの進歩によって人の価値が問われる現代ですが、そんな中でも人の可能性を信じて生み出していきたいという企業としての想いがストレートに表現されています。

また「次の世界」という言葉に、将来的ビジョンを感じます。未来がより素晴らしいものになるために組織としてどうあるべきか、私たち一人ひとりにも責任があるのだと思わせてくれる言葉です。

社員が目標実現に向けて持つべき価値観や行動基準を訴求したキャッチコピー

最後に紹介するのは、大塚製薬株式会社の「Why? 常識を疑え 難しい方へ、難しい方へ行こう」というコピーです。

この言葉からは何事にも常に疑問を持つという企業の価値観と、目標実現に向けてあえて難しい仕事を選ぶという独自の行動基準がうかがえます。医療や健康などを扱う企業として、世の中の課題に向き合い挑戦していく誠実な姿勢が感じ取れるキャッチコピーです。また探究心、好奇心が旺盛で、常識に囚われない人材を求めているということも読み取ることができます。

まとめ

人材採用は企業にとって重要な要素の一つです。特に採用キャッチコピーは求職者にとってその企業の第一印象となると同時に、こういう会社なのだというイメージを持たせる非常に影響力があるものです。

そのためキャッチコピーは求める人材、ターゲットとなる人物像の想いを動かすものでなければなりません。キャッチコピーはセンスではなく、考え方の仕組み(コツ)があるのです。コンセプトに基づいた採用戦略のもと、時間をかけてしっかりと決めることでより良い人材へと導くことができます。

採用サイトの成果が出ないとお悩みの方、また採用サイトのリニューアルを検討している方は、一度キャッチコピーを含めた採用サイトの見直しをしてみませんか?

この記事の監修者

倉永豊光

株式会社トモガラ代表取締役社長。WEBサイト制作の上場会社で営業職を経験後、外資系のスタートアップ広告代理店にてWEBコンサルティングに従事。その後ベンチャー企業の新規事業立ち上げを責任者として2社経験し独立。得意領域はWEBマーケティング全般とWEBサイト制作。 今までWEBサイト制作に携わった数は大手、上場企業、官公庁含めて累計1,000件以上。

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