自社に適したコンテンツとは?コンテンツマーケティング11種類を徹底解説!
コンテンツマーケティングは、企業がターゲットに向けて価値の高い情報を発信することで信頼性を確立し、最終的に売り上げを伸ばすのに役立つ手法のひとつです。コンテンツをさまざまなチャネルで共有することで、さまざまな顧客セグメントを惹き付けることができます。
そのため、どんなコンテンツが存在するのかを知り、日々、自社に不足しているコンテンツを生み出し続けることが大切です。
今回は、コンテンツマーケティングの種類について解説します。コンテンツマーケティングについて詳しく知りたい場合は「ゼロから始めるコンテンツマーケティング。手順を徹底解説」からご覧ください。
目次
コンテンツマーケティングのコンテンツとは
コンテンツマーケティングにおける「コンテンツ=記事」と思っている人も多いのではないでしょうか。記事コンテンツはもちろんですが、ユーザーの興味や関心を促すものであれば記事にこだわる必要はありません。
メルマガ・動画・ホワイトペーパー・各種資料などもコンテンツと呼ばれます。顧客に価値を提供し、購買行動につながるものは全てコンテンツと考えておくと分かりやすいのではないでしょうか。
コンテンツの目的
コンテンツを発信する主な目的は、自社の専門知識を伝え、顧客に有益な情報を発信することです。見込み顧客と長期的な関係をはぐくむことで、信頼を得ることが可能です。信頼関係を築くことで、何か問題が起きた時に「この企業に相談しよう」と選んでくれる可能性が高まります。
そのため、自社の視点から情報を発信するのではなく、読む人の心理状態や欲求を考えたうえでコンテンツを作成することが大切です。
コンテンツマーケティング11種類
コンテンツマーケティングには、いろいろな手法があります。各コンテンツの違いを把握し、自社のコンテンツを多様化することで、より求める成果を達成しやすくなると言えるでしょう。適切なチャネルと複数のコンテンツマーケティングを使用することで、よりはるかに多くのエンゲージメントを獲得できます。
主なコンテンツマーケティングの種類は、下記になります。
- 記事コンテンツ(Webサイト)
- インフォグラフィック
- SNS
- 動画コンテンツ
- 導入事例(お客様の声)コンテンツ
- プレスリリース
- メールマガジン
- ホワイトペーパー
- eBook
- LP(ランディングページ)
- ウェブナー
記事コンテンツ
自社ホームページやオウンドメディアなどに掲載する記事コンテンツは、コンテンツマーケティングの主軸です。自社の強みや専門領域に特化して、有益な情報を発信することで、興味を持ってもらい、ファンになってくれる可能性が高まります。
記事コンテンツは「ストック型」であり、コンテンツを蓄積するほど、検索エンジンからも高い評価を得ることが可能です。
長い目で見て、自社の商品やサービスのファンを作っていきたい、自社の認知度を向上させることができ、エンゲージメントを高める効果が期待できます。
インフォグラフィック
インフォグラフィックは、定量的な数字をもとに訴求することができる視覚的な手法です。通常の記事コンテンツと違い、箇条書きや数字をもとに情報を発信します。そのため、複雑な情報を顧客に示すために優れた手法です。
SNS運用
SNSには、Instagram・Twitter・Facebookなどさまざまなサービスがあります。投稿やストーリーを通じて、オリジナルのコンテンツを作成することができ、新しいリードを生み出すのに最適な場所でもあります。SNSは、話題性があり拡散力があるため、コンテンツマーケティングを行う際も取り入れた方がいいと言えるでしょう。
SNSのなかでもInstagramは、Facebookを抜いて伸び盛りのSNSのひとつです。もともとは10代20代の女性を中心に利用されていましたが、現在は性別、年代問わず幅広いユーザーに利用されています。また、SNSのなかでも購入に結び付く確率が高いとも言われており、マーケティングのためのSNSとして非常に注目を集めています。
Facebookは本名でのやり取りとなるため、BtoBやビジネス関連のマーケティングとして活用されています。
Twitterは、ユーザー数の多さから拡散力が期待できるメディアのひとつです。
「Twitterでバズる」「Twitterで炎上する」など聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。短期間での拡散力の大きさから「何か話題を呼びたい」「いろんな人に一気に周知させたい」場合に効果的です。
また、インフルエンサーなどを活用し、商品やサービスを紹介することによって、特定のユーザーに絞って訴求することも可能です。
動画コンテンツ
動画コンテンツの中でも代表的なYouTubeは、幅広い年代が視聴しており、テキストや写真だけでは伝えきれない情報を映像で伝えることができます。
動画コンテンツと近い存在に、オーディオコンテンツがあります。
ポッドキャストやオーディオブックなど、運転中やマルチタスク中に聞くことができるオーディオコンテンツ。ユーザーの日常生活の一部に入り込むことによって、潜在的にするこむことができます。動画コンテンツでも、画面を見ていなくても視聴者に伝わる工夫をすることでより視聴率を伸ばすことが可能です。
導入事例(お客様の声)コンテンツ
導入事例コンテンツとは、自社の商品やサービスを実際に導入したクライアント事例を、テキストや写真、動画などを用いて、自社サイトで紹介するコンテンツです。
実際、商品やサービスを購入する前に、多くのユーザーはレビューや口コミを参考にしてから購入を決めると言われています。そのため、導入事例で顧客の成功体験を記載することで、自社サイトを訪れたユーザーに、安心感や信頼感などを持ってもらい、販売を促す効果を期待できます。
プレスリリース
プレスリリースは、企業が新しい商品やサービスを開始したことを各メディアに取り上げられることを通して、一般に広く周知する目的で発信する公式文章です。プレスリリースの内容が、直接ユーザーに届くことはありませんが、各メディアの信頼性の恩恵を受けながら情報を拡散させることができるのが特徴です。
メールマガジン
一般的なコンテンツマーケティングが見込み顧客の興味や関心を惹くことを目的であるのに対し、メールマガジンは獲得したリードに対して積極的に情報発信を行う攻めの手法です。企業がコンテンツの更新に対してより積極的なアプローチを取っている場合、新商品が公開されたときに読者に知らせるための優れた方法です。
また、登録者がメールを開かない場合でも、送信者である企業の名前を見るだけで、必要なときにすぐに思い出せるようになります。
ホワイトペーパー
BtoB向けのコンテンツとして効果的なのが、ホワイトペーパーです。自社がこれまでに行った研究や市場調査、商品やサービスの概要などをチャートやデータを用いて、PDFファイルにまとめたものです。直接的な商品やサービスの説明をしない記事コンテンツと違い、自社についての理解を深めることを可能にします。
eBook
eBookは、電子書籍です。電子書籍がイメージできない場合は、長い形式のブログコンテンツと考えれば分かりやすいかもしれません。小説でも広告でもなく、潜在顧客に貴重な情報を提供する手法です。
eBookをダウンロードするには、名前やメールアドレスなど、個人に関する情報を企業に提出する必要があります。その情報を活かして、育成プロセスに誘導し、顧客を惹き付ける可能性のあるより多くのコンテンツを提供できます。
LP(ランディングページ)
LPは縦長のページで「商品やサービスの説明後にそのまま申し込みへ案内する」セールスに特化した手法です。各種コンテンツからの遷移先として適しており、Web広告との相乗効果で高い成果を見込めます。
しかし、広告としての性質が強くなるため、コンテンツマーケティング本来の「ユーザーにとって有益な情報を発信する」といった性質にそぐわない可能性があります。そのため、ユーザーに寄り添ったLPを作成したい場合は、読み物型の記事LPにするのがおすすめです。ユーザーの悩みを解決する有益な情報を交えつつ、解決するためにはこの商品やサービスが必要であると認識してもらうことで、広告としての性質を弱め、商品やサービス本来の良さを訴求できます。
ウェビナー
ウェビナーとは、Web上で開催されるセミナーを指します。視聴者と直接対話でき、リアルな声を聞くことができます。また、ライブスケジュールされた放送を利用することで、視聴者を教育し、リアルタイムで質問に応えることが可能です。
また、同様の質問をする可能性のある視聴者に対してブロードキャストの録画を利用するように促すことも可能です。
カスタマージャーニーのフェーズによって適したコンテンツは異なる
購買行動の流れに沿って、活用すべきコンテンツは異なります。そのため、顧客がどのようなプロセスを辿り、自社の商品やサービスを購入するのかを整理し、戦略を練るためにはカスタマージャーニーを意識する必要があります。
カスタマージャーニーでは、認知・興味関心・比較検討・意思決定・購入・継続の6つのフェーズに分けることができます。また、商品やサービスの認知からリピーターロイヤリティー(継続)に至るまで、コンテンツマーケティングは活用されます。見込み顧客の状態によってコンテンツを使い分けることで、より求める成果を得ることができるようになるでしょう。
認知
認知の段階では、顧客はまだ明確に商品やサービスを求めているわけではなく、課題解決に向けてどのようなモノがあるのかを模索している状態です。不特定多数に自社の存在を知ってもらい、認知してもらうことが大切です。
認知で、主に触れるコンテンツは下記のとおりです。
- 記事コンテンツ
- SNS
- プレスリリース
- インフォグラフィック
なかでも、認知にはSNSがもっとも有効であると言われています。SNSでは、発信した投稿が拡散されたり、商品レビューによって評判が広まる可能性も秘めています。
興味関心
興味関心の段階では、課題解決に向けて、具体的に商品やサービスを調べます。
興味関心で、主に触れるコンテンツは下記のとおりです。
- LP
- 動画コンテンツ
- 記事コンテンツ
- ホワイトペーパー
- eBook
具体的な情報を提供し、自社の商品やサービスの有効性を示すことが大切です。
比較検討
比較検討の段階では、購入すべき商品やサービスが明確になったうえで、複数のアイテムを比較検討を行います。
比較検討で、主に触れるコンテンツは下記のとおりです。
- LP
- 記事コンテンツ
- メルマガ
- 導入事例
- お客様の声
商品購入前やお問い合わせ前には、自分の選択が正しいのか不安になってしまいます。それを後押しするコンテンツとして導入事例やお客様の声を見ることで、他の人の成功事例を知り、安心して一歩踏み出すことができます。
意思決定・購入
意思決定・購入の段階では、自社の商品やサービスに納得してもらい、購入をしてもらう段階です。
意思決定購入で、主に触れるコンテンツは下記のとおりです。
- LP
- 記事コンテンツ
最終的な後押しを行い、購買につなげます。
リピーターロイヤリティー(継続)
継続の段階では、購入した商品やサービスの良さを実感してもらい、リピーターになってもらえるようにアプローチをしていきます。
継続で、主に触れるコンテンツは下記のとおりです。
- メルマガ
- ウェビナー
- 記事コンテンツ
顧客と継続的な関係を築き、信頼感を高めていくことが大切です。
顧客を惹き付けるためにも、自社に合ったコンテンツマーケティングを選ぼう
コンテンツマーケティングの種類を認識したうえで「自社が取り入れたい」「補強したい」コンテンツを定めて制作しましょう。今まで新しい顧客を集めるコンテンツばかり生み出してきた場合は、既存の顧客に対するコンテンツを生み出していくことも重要です。
自社のWebサイトに不足しているコンテンツは何かを見極め、新しいニーズに合わせてコンテンツを生み出していくことをおすすめします。
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