採用サイト WEB制作

採用サイトの重要性と効果とは?自社の魅力を伝えるコツと事例を紹介

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「若者の心に響くキャッチーなサイトを作りたい」「オリジナリティを出すためのコツを知りたい」など、採用サイトを制作するにあたって悩む方は多いでしょう。

採用サイトとは、自社の採用情報に特化したWebサイトをさします。

新卒から中途採用応募者などの求職者から、

”就職・転職してみたい!!”

と思ってもらうために重要なサイトです。

そこで今回は採用サイトの重要性と効果、制作する際の視点と留意点を確認します。

さらに後半では計8社の採用サイトをもとに、魅力のポイントを解説します。

採用サイトの重要性と効果

本章では、現代における採用サイトの重要性と良質のサイトを作ることで得られる効果を解説します。

採用サイトの重要性

採用サイトの重要性は、人材確保と企業の生き残りの2点があります。

まず1つめの人材確保についてです。少子高齢化に伴う労働人口の減少は日本の労働市場に大きな影響を与えています。各企業が有効な手を打たなければ、いつまでたっても人は集まらないでしょう。

従来の新聞広告・チラシ・求人情報誌だけに頼るのはナンセンスです。とくに若者はWebサイト・アプリ・SNSを駆使して情報収集します。

人材確保は若年層の心をいかに捉えるかが鍵となるでしょう。求人方法を今の時代や若者に合わせたりWeb媒体を通して求職者に直接情報を届けたりする必要があります。

重要性の2つめは企業の生き残りです。企業の生き残りとは、競合他社との差別化を図り自社が継続的に成長することです。

企業の強みやよさをアピールするために企業コーポレートサイトがあります。採用サイトと同じように重要なWebサイトで、ターゲット層は顧客・取引先・消費者です。

これに対し採用サイトのターゲットは求職者です。自社商品・サービスのよさを把握しているのが基本で”その企業で働きたい”思いとつながっています。

企業コーポレートサイトとの違いを挙げるなら”当事者意識”でしょう。企業コーポレートサイトを見るときは「その会社の商品・サービス」に目がいきますが、採用サイトを見るときは「その会社で働く自分」を描きます。

少ない労働人口のなかで、その思いをもってもらえるようなサイトづくりが必要です。採用サイトで「自分が働いて新たな商品・サービスをつくりたい」と思ってもらえれば、人材確保と企業存続の両者にプラスに働くのです。

採用サイトがもたらす効果

採用サイトによる効果は次の3つにまとめられます。

  • 企業のブランディングやイメージアップにつながる
  • 心に響けば人材が集まるだけでなくSNSで拡散される
  • 予算の範囲内で効率的に人材を確保できる

まず、採用サイトに企業名・企業ロゴ・デザイン・メッセージを盛り込めるため企業の周知やイメージアップにつながります。ほかに、サイト自体が一つの商品・サービスとして認知される可能性もあるでしょう。

また商品・サービスを紹介販売するサイトとは異なり、強いメッセージ性を込められるため見る人の心をとらえます。求職者に限らず商品・サービスそのものに対する愛着が増すという効果も生まれるでしょう。

魅力ある採用サイトとして口コミやSNSで拡散されれば、自社を知らない人材にも採用情報が届きます。つまり顕在的な求職者だけでなく、潜在層の掘り起こしに一役買えるのです。多様な人材を確保できれば企業の成長にもつながります。

採用サイトはマーケティング戦略の一環といえるでしょう。予算の範囲内でプラスαの企業ブランデイング、認知、比較検討ができ、自社商品・サービスの購入や利用へとつなげられるからです。採用サイトは企業にとってメリットが非常に大きいといえます。

採用サイトを見てもらうためのコツ

 

本章では、実際に採用サイトを見てもらうためのコツを解説します。重要度と効果の高い採用サイトとはいえ、人に見てもらえなければ意味がありません。

「自社の魅力をどう伝えいかに興味をもってもらうのか」「潜在的な求職者の目に留まる採用サイトはどのようなものか」の答えになるポイントは4点あります。

「デザイン」「キャッチコピー」「コンテンツ」「働き方改革」です。順に説明します。

デザイン(見た目は大事)

人の目を引くといえば視覚情報、つまりデザインです。デザインといえば、メインカラー・イラスト・形式・文字の大きさはフォント・レイアウトなど多様です。近年のトレンドは第一印象で求職者を引き付けるのが主流となっています。

また単なる見栄えでなく、ユーザーが読みやすい、見やすい、分かりやすいという点も関わります。サイト回遊がしやすいスクロールエフェクトを活用するのもいいでしょう。見やすく使い勝手がよければサイトの滞在時間も長くなります。

キャッチコピー(言葉の魔術)

キャッチコピーは和製英語です。告知や宣伝で使われ「うたい文句」「あおり文句」と呼ばれます。1句・1文などをさし、1つの強い言葉で表す場合が多いです。

たとえば採用サイトに「企業理念や求める人物像を一言で伝えるとしたら」と考えキャッチコピーを作成します。求められるフレーズは”考えなくても”すーっと心に入るものです。

また、キャッチコピーは採用サイトだけでなく企業イメージを決定づけます。求職者の心をつかむ魅力あるキャッチコピーを考案しサイトのトップに載せましょう。

コンテンツ(視聴覚に訴える)

コンテンツとは、Webサイトで使われる情報の中身をさします。採用サイトの場合、会社の概要や事業内容、選考の流れ、募集要項などの情報です。

スクロールで文字や言葉を追うだけでなく、疲れない程度の動き(アニメーション)を入れると効果的です。なかには、Youtube動画を採用サイトに掲載し、企業内の環境や従業員の声を届ける企業もあります。

生の声を伝えるのはリアルさだけでなく親近感を抱かせ、企業のイメージアップにもつながります。

ワーカー目線(働き方改革)

とくに昨今は、最新トレンドや働き方改革に関する情報が求められます。社内の環境や雰囲気、社員の働く様子などが手に取るように分かった方が評価されるでしょう。

社員の声をできるだけ多く盛り込んだり、採用後の人材育成や部署案内などを掲載したります。初めて社会人になる新卒者は不安を抱えています。求職者がどのような情報を求めているか、どのような情報の伝え方なら安心してもらえるのか、よく考えて制作しましょう。

採用サイトを作る際の留意点

本章では、採用サイトの重要性を認識し効果を最大限に発揮するための視点や留意点を解説します。今回説明する内容を落とせば採用サイトが失敗に終わる場合があるのでしっかり確認しましょう。

人材確保のための”大げさ”は禁物

「できるだけ多くの求職者に見てもらいたい」のは、どの企業も同じ思いです。しかし、見てもらいたいがために、コンテンツを大げさな作りにする必要はありません。

採用後「サイト情報とまったく違っている労働環境だ」となればモチベーションが下がり離職につながる可能性もあります。また、SNSなどで悪い口コミ情報として拡散されるのは避けたいです。

昨今よく使われる画像・動画編集の技術は大変優れています。ただ、見た目を重視するあまり、イメージとは異なるものができあがったとなれば批判を受けます。

ウェブサイトづくりにおいても誠実さを大切にしましょう。

また、採用後すぐに退職されてしまう「ミスマッチ」を避けるためにも誠実さは大事です

見てもらいたいターゲット層を明確に

求人サイトのターゲット層は新卒・中途採用・年代や性別などさまざまです。しかし、ターゲットとなる求職者の範囲を広げ過ぎれば、誰の心にも届かない可能性があります。

明確なターゲット層を絞った方がデザインやキャッチコピーなどを作りやすくなるでしょう。ターゲットである求職者の心をつかめば、場合によっては採用サイトがほかの求職者に拡散されるかもしれません。

自社におけるターゲット層の年齢・性別・職業・ライフスタイル・価値観などの情報を収集したり、新卒や中途採用希望者の行動・心理・地理的側面などを調査したりしてターゲットを明確にしましょう

分かりやすく使いやすいサイト設計

デザインやフレーズがキャッチ―でコンテンツが充実していれば、必ず最後まで見てもらえるかといえばそうでもありません。

「デザインとキャッチコピーは目を引いたけど肝心の募集要項が分かりづらい」「スクロールが長すぎて見たり読んだりするのに疲れる」など、サイト設計によっては求職者が離脱します。

とくに若者は各種WebサイトやSNSの使い勝手に慣れており「分かりやすさ」「見やすさ」を瞬時に判断します。テンポよくコンパクトに見られるサイトが好まれるでしょう。

逆に中高齢者の層では、WebサイトやSNSなどの扱いに慣れていない場合があります。斬新過ぎるサイト設計は見てもらえないかもしれません。

企業理念や事業の強みなどをアピールする際も、ターゲットである求職者の目線に合わせて文章表記を調整しましょう。ターゲットが本当に求めるデザインや内容を追求することが、採用サイト制作に欠かせない視点です。

魅力ある採用サイトの事例:デザイン

本章より、これまで解説した内容を軸に魅力ある採用サイトを紹介します。前述の4視点をもとに2社ずつ計8社の事例を解説します。まず「デザイン」の視点からです。

サッポロビール株式会社

サッポロビールの採用サイトで一番に目を引くのは「誰かの、いちばん星であれ」。ご存じのとおりサッポロビールのロゴは黄色の星です。星をモチーフに採用サイトの星は多色に染まっています。

”染められるのではなく、自ら染める”…切り込むような線状が交錯した立体的なデザインです。いびつであってもいい、その思いが欲しい…企業側の求める人物像を描き切った印象を受けます。

https://www.sapporobeer.jp/recruit/

株式会社良品計画

良品計画の企業コーポレートサイトや良品計画が展開する無印良品のECサイトともに、シンプルで目に優しいデザインです。

採用サイトでまず登場するのは「優しい笑顔の女性社員」「さわやか笑顔の男性社員」です。ナチュラルな商品や職場をバックに、働く先輩の姿を映し出しています。

キャッチコピーというより企業理念を分かりやすく伝える言葉、”感じ良い暮らしと社会の実現 挑戦の原動力は、「社会や人の役に立つ」”も良品計画らしさをにじませています。

斬新さではなく「社会や人の役に立つ」という当たり前を大切にした自然体のデザインといえるでしょう。

https://careers.muji.com/jp/recruit/

魅力ある採用サイトの事例:キャッチコピー

魅力あるキャッチコピーは求職者の心をとらえます。キャッチコピーが思いつかない場合は外注するのも一案です。ここでは2つの事例を紹介します。

株式会社ADKホールディングス

広告代理店ADKの採用サイトでは、始めに「く」の字がたくさん登場します。次々に右側から登場する「く」の字に、何が始まるかと期待を抱かせます。

それらは徐々に1つの立体となり「違いは、チカラだ。」というキャッチコピーが登場します。それぞれの個性や才能がバラバラでも結集すれば1つの強力なパワーとなる…。「違いは、チカラだ。」は企業側の思いを代弁するフレーズです。

また、スクロールすると「違いは、チャレンジだ。」「違いは、チャンスだ。」「違いは、エネルギーだ。」と立て続けに「違いは、…。」のフレーズが入ります。違いを認める社風と、違ってもいいと思える求職者をつなぐキャッチーな言葉です。

https://www.adk.jp/recruit/

株式会社コメダ

キャッチコピーといえば、見る人に強烈にアピールする言葉だけではありません。また、最初に結論的なフレーズを出すとは限りません。コメダ珈琲店の採用サイトは、ゆったりとしたズームアップで4つに展開されます。フレーズは次のとおりです。

「木のぬくもりに包まれながら、やわらかなソファーでくつろげる場所」→「さりげなく小さな心配りが、やすらぎの空間を作り上げていく」と続き、「すべての人にとって、『くつろぐ いちばんいいところ』」そして終わりに「あなたが、くつろぎの理由になる」で締めくくっています。

コメダ珈琲店でくつろげる理由を場所・状況・人物に焦点を絞りつつ、終わりに「あなたが、くつろぎの理由になる」と結ぶ手法は、最終章で結論が分かるパターンです。キャッチコピーを終わりに見せる手法も効果があります。

https://recruit.komeda-coffee.jp/

魅力ある採用サイトの事例:コンテンツ

コンテンツとは前述のように、Webサイトで使われる情報の中身を表します。会社概要・事業内容・選考の流れ・募集要項などです。コンテンツの見せ方も採用サイトの重要な視点です。

エイベックス株式会社

エイベックスの採用サイトは、Twitterやfacebookとも連携し採用情報を発信しています。カテゴリーを「メッセージ」「会社情報」「社員紹介」「カルチャー」「募集要項」と分け、ブルーを基調としたBOX形式の分かりやすいサイトです。

社員からの動画メッセージ・制作現場の1日・事業ごとの仕事内容など、社員自ら語るスタイルが主流で、求職者が欲しい情報を探しやすくなっています。

加えて「志採用」と題し、新卒・第2新卒・中途・アルバイト・障がいの方などの採用枠を区別している点も評価できます。

https://recruit.avex.co.jp/2022recruit/

スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社

緑を基調としたスターバックスジャパンの採用サイトは、新卒採用・中途ENTRY・店舗中途ENTORY・中途スカウト登録・アルバイトENTRYのようにメニューが分かれています。求職者に応じてエントリーができるようになっているのです。

「スターバックスで働くとは」「スターバックスな未来」の2本の柱で採用サイト情報をまとめているのも特徴的です。社長からのメッセージ、スターバックスが大切にしていることを読み物的に伝えています。

またスターバックスはTwitter、Facebook、Instagram、Printestを活用しており、Twitterは600万以上、Instagramも300万以上のフォロワー数です。採用に関する情報もSNS上で簡単に得られるため、スターバックスのファンであるなら容易にエントリーできます。

https://www.starbucks.co.jp/recruit/

魅力ある採用サイト:働き方改革

魅力ある採用サイトの4つめは働き方改革です。コンテンツ作成をする際、働く環境や業務の一日を紹介するのはトレンドです。今回紹介する2社は「働き方」を強く意識したサイトづくりをしています。

レバレジーズ株式会社

急成長のベンチャー企業であるレバレジーズ株式会社の採用サイトは比較的シンプルです。「未完成だからこそ面白い」のキャッチフレーズで始まるサイトは、新規採用と中途採用に分かれています。

企業理念や社員の思いなどを盛り込み”働く人あってこその企業である”という姿勢をサイト全体で打ち出しています。ただし、手法やデザイン、イメージはやわらかい印象です。

また代表取締役の岩槻知秀氏がレバレジーズ創業までの道のりをまとめた漫画や、社員の姿や社内の雰囲気を紹介するYoutube動画を採用サイトのコンテンツに入れています。

新卒や社会人経験の浅い若手をターゲットにしているのが伝わるサイト設計です。若者の働き方に関する不安や悩みに寄り添うコンテンツといえるでしょう。

https://leverages.jp/recruit/

トゥモローゲート株式会社

トゥモローゲートは企業ブランディング&デザイン会社です。まず企業コーポレートサイトの「ようこそ、ブラックな企業へ」の白文字が黒画面に浮かび上がります。10秒待たされて、いきなりスピード感あふれる動画へとシフトチェンジ。

コーポレートサイトも印象的ですが採用サイトも見劣りしません。始めに社員の皆さんでしょうか、およそ20名が思い思いの格好をして画面に登場します。やはり背景は黒基調です。

5秒ほどして「変な会社にしたいので変な社員を募集します」というキャッチフレーズが入ります。思わず表情がゆるんでしまうでしょう。

自分を好きで自分らしくていい…「世の中を”あっ”と驚かしたい」。自分になんとなく自信がもてない若者の心に響くサイトです。将来の働き方に希望がもてるつくりになっています。

https://tomorrowgate.co.jp/recruit/

まとめ:見てもらえる採用サイトは企業のオリジナリティ

今回は採用サイトに焦点を絞り、その重要性と効果をまず整理しました。

魅力あるサイトづくりの視点は「デザイン」「キャッチコピー」「コンテンツ」「働き方改革」の4点です。

心にささるサイトにするためには、企業理念や求める人物像を明確にし、ターゲットとなる求職者の目線に立つ姿勢が欠かせません

魅力的なサイトには、企業側の地道な分析と試行錯誤が背景にあります。その姿勢がまさにオリジナリティを作るといえるのです。

ぜひ本記事を参考に、社内でもさまざまな企業の採用サイトを研究したり求職者の求めるものを調査したりするなどして、魅力的な採用サイトづくりに挑戦しましょう。

この記事の監修者

倉永豊光

株式会社トモガラ代表取締役社長。WEBサイト制作の上場会社で営業職を経験後、外資系のスタートアップ広告代理店にてWEBコンサルティングに従事。その後ベンチャー企業の新規事業立ち上げを責任者として2社経験し独立。得意領域はWEBマーケティング全般とWEBサイト制作。 今までWEBサイト制作に携わった数は大手、上場企業、官公庁含めて累計1,000件以上。

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